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生命力があると病気は治しやすい 2008.03.26
中国の古典に記載されている人間の生命力は、120歳まであるとされています。
その生命力が、人間の欲望によって削られて80歳前後になっていると言われています。人間は好き勝手に生きていますから親から貰った生命力も無駄遣いが多いのです。
暴飲暴食、酒タバコ、セックス過剰、食品添加物、農薬、水の汚染、ストレス、大気汚染、過密都市、薬害、など生命力を削る要因は周りに溢れています。そんな中で個人の生命力防衛意識がその人の人生、健康で長生きに大きく関係してきます。
生命力は臍下丹田にある
生命力とはヘソの下,臍下丹田(さいかたんでん)に先祖から両親を経て授かった生命力があるのです。この生命力はロウソクで例えると、ロウの部分です。ロウソクはロウがなくなると消えますが、人間も同じです。
人間は食物を取り、空気を吸い込み、栄養と酸素を身体に巡らせて生きていますが、それだけではないのです。臍下丹田に両親から授かった生命力(ロウの部分)があるのです。それを毎日少しずつ消費して生きています。
生命力は大切に使おう
その生命力は、暴飲暴食などのストレスで消費量は多くなります。若い時は無理をしていろいろなストレスも苦にしないで元気に生きられますが、それは全部、生命力の消費に回され、確実に生命力は低下しているのです。
しかし、若い時は元の生命力が大きいので少々の浪費は全く本人には判りません。
年を取ってからガクンと衰えを感じるのです。年を取っても元気で、内蔵も何処も悪くないと言う人でも生命力が無くなると死亡します。
生命力があっても早死にする
50歳~80歳の人でまだ生命力が充分ありながら死亡する人はその治療法や生活習慣に間違いがある場合が多いのです。
血圧が高いから降圧剤、頭が痛いから鎮痛剤、熱があるから解熱剤、咳が出るから咳止め、などその場の症状を取るだけでは、その人の内面に隠されている病気の治療をしているとは言えません。
しかし、とりあえず現在の苦痛から解放させるための処置と考えての投薬は必要です。又、生活の中で不摂生な生活習慣があって、それを治そうとしない人も生命力がありながら病気で死亡する事になります。
若い人の病気は治しやすい
東洋医学では生命力が充分にある若い人の病気は治療も楽ですし、治りも早いのが普通です。身体を治そうとする力が強いので障害になっている条件を取り除き身体のバランスを取ってやると、瞬く間に治ってしまいます。
50歳から70歳の年齢で年は取っているが、まだ充分生命力のある人は治療すると改善は早いのですが、無理をすると又、症状が出ることが多くなります。
又、80歳以上のお年寄りの場合は病気が治っても次々と新たな病気が出やすくなりますので、健康管理のために鍼灸を1週間に1回の割りで受けていたら、健康で長生きします。
生命力は使い切ってこそ安らかな死がおとずれる
生命力がまだあるのに何らかの理由で生命を終わりにしなければならない人にとって、その死はとても苦しいものになります。生命力は人生において充分使いきってこそ安らかな自然の中へ返ってゆける道が開けるのです。
生命力を大切にして、老いても元気で人生に感謝し、最後まで自分の足でトイレに行ける人生を送りたいものです。