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不妊症と半断食 2018.01.29
不妊症と半断食
昔、貧乏人の子沢山といわれて笑われた時代がありました。どういう訳か貧乏人の家に限って、次から次へと子供が生まれるのです。ところが裕福な貴族の家では、子供が欲しくても、出来にくい所が多かったのです。
これはどういう原理が働いたからでしょうか? そこに飢餓というストレスが関係していたのです。飢えるということは生命維持にとって究極のストレスとなって脳を刺激します。
脳は今のうちに早く子孫を残して置かなければ、これ以上、飢餓状態になればもう子孫は残せない、そういう危機感を抱きます。生命体は自分の個体維持と、次の世代に子孫を残すという本能があります。その為、子供が生まれやすくなるのです。
また、人間の細胞は70兆もあるといわれています。その70兆の細胞も飢餓にさらされると、いっせいに活発になります。何とか栄養を取り込まないと、自分の存在が危うくなるからです。
運動を毎日続けると、筋肉がつき、隆々とした筋肉の持ち主になります。これと同じことで、半断食をすると、毎日毎日が飢餓のストレスにさらされます。このストレスが70兆の細胞を活性化させ、生き抜く力を最大限に引き出そうとするのです。
そこには、精子も、卵子も、子宮内部も、全てのホルモンも、活性化するのです。薬でチマチマ、ホルモンを投与する不妊治療に比べると、なんと本格的で、自然で、副作用の無い、優れた方法ではないでしょうか。
不妊症の人にこの話をすると、びっくりして、私は子供を作りたいため、栄養のあるものを沢山食べることを心掛けていました。それは逆のことをしていたのですね。目からうろこが取れたような気分です。
元々子供が生まれにくい遺伝子を持った女性であっても、半断食はストレスの繰り返しですから、遺伝子そのものが変化してゆくのです。人間の本能であるところの、子孫を残そうとする遺伝子が活発になり、子供が生める遺伝子に変わってゆきます。
半断食という軽い断食でも、半年も続けると、遺伝子は必ず変化します。健康な身体になり、善玉菌優勢の腸内環境になり、精子、卵子、ホルモン、子宮内部、卵巣、全てが活発になります。
半断食は夜 6時に食事をしますと、次の日には、朝ジュース1杯だけ飲みます。昼食までそれで我慢します。夜の6時から、次の日の12時まで、18時間の間にジュース1杯だけ、これが半断食です。
昼食と夕食は、軽く腹いっぱいで終わりにします。食べ過ぎはいけません。又、間食や夜食も厳禁です。水かお茶はいくら飲んでもかまいません。この食事内容を厳格に守ることによって半断食は成功します。
朝のジュースは、バナナ、りんご、ニンジン、キャベツ、レモン、その他、野菜なら何でも入れて、豆乳をひたひたになるぐらい入れ、ミキサーでドロドロのジュースを作ります。食物繊維と栄養たっぷりのジュースが出来ます。350mlぐらいの量を飲んでください。
味付けにヤクルトを1本入れてもかまいません。美味しく、楽しんで飲んでください。市販のジュースは長持ちさすために添加物が入っています。新鮮な酵素も飛んで無くなっているので、自分で作ったジュースが一番です。
半断食はカロリーを少なくするだけであって、栄養までも少なくするものではありません。ダイエットをしている人はやたらと食制限をしている人も居ますが、それでは健康的なダイエットとは言えません。
食品優劣ランク表を使って、優秀食品の欄にある食品で栄養は充分に取るように考えてください。又、最下位にある注意する食品の欄にある食品は極力避けるようにすることが肝心です。
半断食をして全体のカロリーは制限しながらも、栄養はしっかり取り、身体に害のあるものは徹底的に排除する食生活をしながら、適当な運動、ストレスのない生活を心掛ければ、不妊症は大幅に改善されること間違いありません。