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夏は耳の病にご用心 2013.06.25
夏は耳の病にご用心
夏と耳の病、どこに関係があるの? と不審に思われる方がいるかもしれません。ところが、夏の暑さは、耳と深い関係にあるのです。
めっぽう暑がりの人、昼間は冷房をガンガンかけ、ビールはカンカンに冷えたのを一気に飲み、夜は冷房を掛けて、へそを丸出しにして、グーグー寝ます。
いくら元気な人でもこれでは、内臓に負担が大きすぎます。特に腎臓が冷えるのです。
寒がりの人も夏は耳の病になります。夏でも薄い布団を着て寝るという人でも、あまりの暑さに、布団を跳ね除けて寝ている事があります。朝方になって、気が付いた時には、身体が冷え切っているのです。
身体が冷えると、一番敏感に反応するのは腎臓です。冬の寒い時に足先がカンカンに冷えてくると、オシッコに何回も行ったという経験をした事があると思います。
この腎臓と耳と寒さ、は深い関係にあります。夏は暑すぎるがゆえに、さむさと関係します。その為、冷えると耳に変化が起きる事が多くなります。
耳鳴りがする、耳が塞がる、耳が痛い、耳が聞こえない、耳を押すと痛い、耳ダレがでる、などの症状が出ます。
このような症状が出ると、鍼灸では、まず腎臓系統の穴を治療します。腎臓が正常に戻れば、自然に耳の病は良くなるからです。
耳の病だからと言って、耳を治療するようなことはしません。足裏の然谷穴や、照海穴、などに知熱灸をして、腎臓を補います。
これによって腎臓が正常に戻ると、耳の病は、みるみるうちに回復してくるのです。
夏は、冷房、冷たい飲み物、冷えた食べ物、クーラーをつけて寝る、臍を出して寝る、などに気をつけてください。
耳の病に罹った時は、然谷穴、照海穴にせんねん灸(市販のもの)をして下さい。右の耳がおかしくなったら、左の然谷穴と左の照海穴にお灸をするのです。反対側に治療点があるのが面白いでしょう。
1日に5壮ずつ据えていると、耳の病はどんどん良くなってきます。