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膝関節通と生活習慣 2012.07.12
膝関節痛と生活習慣
年をとると膝関節痛になる人が多い。長年の生活習慣から筋肉の老化が進んでいる.腰や腹の筋肉が老化して、膝に影響を及ぼしている。
膝の痛みに対して膝の治療ばかりしてもあまり効果がない。生活習慣の何が悪くて、この病気が発生したかを知ることによって、生活習慣を改める事の方が根本的な治療となる。
膝が痛くなる人はわりと健康で、肥っている人が多い。陽気でおしゃべりで仲間とお茶を飲んで談笑する事が大好きな人だ。
知らず知らずのうちに間食が多くなり、甘い物もよく食べる。その上に3度の食事もしっかり食べるものだから、長年にわたって食べ過ぎの弊害が蓄積されているのです。
その弊害が、腰の筋肉、腹の筋肉、に影響を及ぼし、その延長線上にある膝関節が痛みを発しているのです。
男性の場合は仲間と酒を酌み交わし、談笑する事が大好きな人に膝関節痛は起こります。いずれも腰、腹の筋肉に過労の弊害があるためです。
血圧降下剤を飲んでいる人は、長年の間に骨密度が低下して、膝関節の骨折や変形も多くなる。生活習慣を改善して、血圧降下剤を出来るだけ軽い物に変える努力をするべきだ。
膝関節痛にも実痛(過敏な痛み)と虚通(弱ってじくじく痛い)があって、50代、60代の人は実痛が多く、70代、80代の人では虚痛が多い。
又、何本かの線が同時に痛む人の場合、実痛で痛む筋肉と虚痛で痛む筋肉が同居している場合もある。
治療法は全く逆で、実痛の場合は鍼で過敏状態を押さえる治療を行い、虚痛の場合はお灸で補う治療をする。高齢の人が比較的多いため、多くはお灸で補う事が多い。
食生活では朝はジュース1杯と具沢山のみそ汁だけにする。間食は絶対にしない。空腹感を大切にする。昼と夜は普通の食事、過食は避ける。出来れば玄米食にするとよい。詳しくは「健康の基礎は食生活」を参照
食生活を守れば、膝関節痛の悪化は避けられる。又、骨粗鬆症も遅らせる事が出来る。体重もある程度、落とす事が可能となる。
効果的に痛みを取り除くには、鍼灸治療をするのが一番良い。どの筋肉が悪くなっているのか、細かく調べ上げ、実痛、虚痛を区別、さらに腰や腹と関連している筋肉の治療点を特定する。
このようにして治療すると、大元の過労している筋肉が改善されるため、根本から痛みがなくなるのだ。但し、長年の過労の積み重ねが根底にあるため、全く若者のように治りきることはない。
過食、過労、ウイルス、などにより再発を繰り返す。しかし、正座できなかった正座が出来たり、水が貯まらなくなったり、膝内側の痛みが感じなくなったり、膝に力が入るようになる。
膝関節痛は生活習慣の中から、長年にわたって蓄積されたものでありますから、今からでも生活習慣を改める事です。間食を辞めて、空腹感を大切にしましょう。