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肩こりの話 2012.06.13
肩こりの話
慢性肩こりの人は、自分の体質か、遺伝のように思って、肩こりは一生治らないと思っている人も多くいます。
マッサージをするとサッパリするのですが、すぐに肩こりが始まります。そこでマッサージ機を購入して肩がこるたびに機械に乗る人が増えています。
人間の身体には、手足に10本づつの指があります。その指に沿って手足から頭の先端まで経絡と言って、独特の区分けがあるのです。
手足10本づつの指ですから、合計で20の区分けがあります。20に区分けされた経絡は協調して運動、消化、精神活動、身体機能、など全般の生命活動にかかわっています。
20の経絡が平均してバランス良く活動していれば健康状態はすこぶる快調なのですが、過食、間食、ストレス、過労、寝不足、などにより身体に負担がかかりますと、20の経絡は過敏になったり、弱くなったり、それぞれの経絡の力がバランスを崩しています。
過敏になっている経絡では、痛いような肩こりが出て来ます。弱っている経絡では気持ちの悪い、重いような肩こりが出て来ます。
肩こりと簡単に言っていますが、じつは20の経絡それぞれの肩こりがあります。その経絡によってそれぞれ特徴のある肩こりが現れます。
肩のマッサージをすると血行が良くなって、肩こりがスカッと解消した感じになります。しかし、これは一時的なものです。本格的に肩こりを解消するためには、20の経絡のうち、どの経絡から来ている肩こりかを診察して目標を定め、的確な治療をする必要があります。
今まで肩こりは治らないものと思っていた人が、完全に肩こりを忘れられた。肩こりがなくなって、スカッとした毎日を送れるとは思ってもいなかった。という喜びの声を聞きます。
本格的な肩こり治療を施すと、このように肩こりの根本がなくなるのです。但し、永久に肩こりがなくなるわけではありません。過食、過労、夜食、間食、ストレス、などの負担が重なった時、新たな肩こりが現れます。
古くから何時までも背負っている肩こりは、鍼灸治療で一度治してしまいましょう。その上で生活習慣を改め、肩こりを起こさないような生活をする事です。