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強い痛みは早く治る? 2011.09.06
強い痛みは早く治る?
鍼灸では虚(弱っているところ)と、実(過敏になっているところ)に分けて病態を探します。強い痛みは大部分(例外はある)実の病です。
実と言うのは患者さんが元気な状態であるからこそ、強い痛みを発することが出来る訳で、強い痛みだから自分はだめだと考えるのは良くありません。
強い痛みだからこそ、適切な方法を講ずれば、あっという間に治る可能性が秘められているのです。
虚と言うのは慢性的な病や、先天的に弱い人、老人が弱ってきてかかる病気で、冷え、痺れ、自発痛、ダルサ、気分が悪い、等の症状を伴います。
虚の症状の患者には、弱っている部分を徹底的に強めてあげる治療が必要です。このため治すのに、時間がかかります。
実の患者さんの場合は、もともと体力があり、どこかに過敏な状態が潜在して、それが激しい痛みとなって表れています。
体力はあるのですから、痛みの部分にある過敏状態を治してやれば、患者さん本人がびっくりするぐらい良くなります。
鍼は、過敏状態を鎮静化する作用に優れており、副作用もほとんどなく、簡単な方法で素早く効果を発揮します。
人間の身体は痛いところが患部だとは限らないのです。ほとんどの治療家は腰が痛いと言えば腰に、首が痛いと言えば首に、治療点を持ってきます。
これでは完全に治るまでかなりの日数がかかります。当院では激痛でベットにも這いあがれないほどのぎっくり腰でも、3回もあれば完治することが出来ます。
これは自慢しているわけではありません。そのぎっくり腰がどこから来ているのか、経絡治療と言って、身体の中に通っている経絡という道の、どこが悪くなっているのか、見つけ出して治療すると訳もなく治るのです