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膝関節痛 2011.07.12
膝関節痛
年を取ってからの膝関節痛は、若いころからの生活習慣が深くかかわっていますから、そう簡単には良くなりません。
特に食生活で、間食、過食、夜食、アルコール、などが多い人の場合、内臓の弱りが出て来ます。
膝の内側が痛いのは、腹のみぞおちの下あたりが弱っており、そこから膝にかけての筋肉に力がなくなり、膝の痛みとなって現れます。
腰の弱りは、膝、外側の力が弱くなり足に力が入らず、ふらふらする。階段を上がるときに力が入らない。等の症状が出て来ます。
膝の周りの筋肉が弱ってくるため、体重を支える力が弱くなり、骨に直接負担がかかってきます。そのため骨に異常が出てきて、〇脚、仮骨、すり減る、水が溜まる、などあらゆる症状が出て来ます。
鍼灸治療では、間食、夜食、過食、などの生活習慣のある人に対しては、それらの習慣をまずやめてもらいます。
次に弱っている膝筋肉を内側、外側、上面、後側に分け、それぞれの筋肉に作用する、腹、腰、背中、胸、などの弱っている場所を見つけ出して、お灸で力をつける補いをします。
幸い当院には提鍼というものがあってそれを膝にあて脈を診ると、膝でも、どの部分が弱っているか、はっきりとわかるようになっている。
お灸は知熱灸と言って、棒灸を1,5cm皮膚から離して、あぶるような感じで温めるお灸です。熱いのをがまんしたり、皮膚に灸痕が残るようなことはありません。幼児でも喜んで治療を受けます。
水が溜まって困っている人、〇脚になっている人、仮骨が出来て痛い人、このような症状の人は、お灸をすえるとだんだん痛みが取れてきます。週2回来てもらい、2カ月~5か月かかります。
よくなった人は、治療期間が永くかかったけど、良くなって助かったと喜んでいます。まだまだ永い人生です。治療期間が永く、お金もかかりますが、鍼灸治療で治してください。
薬や注射をするよりは、副作用もなく、一番自然な治療法で安全だと思います。本人の治そうとする力を引き出す治療法ですから、治った後は膝と共に、本人も健康になっています。