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メタボ、男と女の違い 2009.03.18
メタボ、男と女の違い
腹囲が女性で90センチ以上、男性で85センチ以上がメタボといわれます。
男性は女性より大きいのに85センチでメタボと言われ、なぜ女性は男性より小さいのに90センチ以上でメタボとなるのでしょうか?
そこには男性と女性、脂肪の付き方に違いがあります。
女性は皮下脂肪型といわれ、女性ホルモンの影響で、皮膚のすぐ下に脂肪が溜まるようにできているのです。そのため、ふっくらと柔らかく、赤ちゃんを抱いても、包み込む布団のように気持ちの良い状態になっています。
この脂肪はかなり溜まっても、人体に悪い影響が無いので90センチまでは何とか安全圏とみられています。ところが女性も50歳を過ぎて閉経しますと女性ホルモンの関係で、内臓脂肪型に変化します。
女性は子供を生む関係から、神様によって50歳までは健康で生きられるような仕組みに創ってくれているのです。
男性は内臓脂肪型といわれ内蔵の周りにびっしりと脂肪が取り巻くように付いてきます。
内臓脂肪型の人は、ふだん健康ですから、飲んで、食べて、仕事をして、楽しく過ごしている人が50~60歳ごろになると突然、重大な病気が出てくるのです。
神経は皮膚表面に90㌫あります。内臓近辺には10㌫しか神経はありません。そのため具合が悪くても、何の違和感も感ないのです。
ところが内臓脂肪は、血中脂肪の増加により、動脈硬化、糖尿病、高血圧、などが出てきます。それがさらに進むと、心筋梗塞、脳梗塞、などの重要な病気に発展するのです。
内臓脂肪は身体にとって悪い病気を作り出す原因となっています。そのため男性と女性の平均寿命は10歳~15歳の開きがあります。
メタボは生活習慣病ですから、生活習慣を正しくすると解決できます。ところが人間、わがままな動物ですから、脳梗塞、脳出血などびっくりするような病気になってはじめて注意する人が多いのです。
脳梗塞も軽い状態で終われば問題は無いのですが、半身不随とか寝たきりの状態になると哀れな人生を送ることになります。
このように怖いメタボですが、生活習慣で食生活、運動、規則正しい生活、などに気をつければ案外簡単に解決できるのです。
薬や健康食品、マッサージなどに頼ることなく、自分の健康は、自分の努力で解決することが、基本的に最も大切なことです。