ぎっくり腰 前曲げで痛む 2017.02.27
ぎっくり腰 前曲げで痛む 高松店 丸亀店
臨床例 35歳 女性 ぎっくり腰
仕事をおわって、もう終おうと思っていると、電話が掛り、今から行くのでお願いします。待っていると、痛そうにして女性が入って来た。聞いてみると次のようなことであった。
ぎっくり腰は、5日前に中腰の仕事をしている時、左の腰がギクッとした。しかし、その時は痛くならずに治ってしまった。ところが3日前、何気なく猫を抱っこしょうと思って、前かがみになり、ヒョイと持ち上げたとたん、左腰に強烈な痛みが走った。
翌日の朝、起き上がろうとしたとき、どうにもこうにも、痛くてしばらく、のたうち回って、やっと起き上がった。どうしたわけか、朝がとても痛い。今日も会社で仕事をしている時、少し前かがみで、伝票をパラパラとめくっている時、またひどい痛みが走った。
前に曲げるときに痛むのは肝実が多い。後ろに曲げるときに痛むのは胃実が多い、左右に捻るときや、寝がえりのとき痛むのは太衝穴を使うことが多い。
今回の患者さんの場合、前曲げが痛いぎっくり腰でありますから、肝実とみて調べてみると、肝経に実と虚の反応が鮮明に出ていた。左のぎっくり腰ですから,右の背と右腰に治療点を取り、鍼灸をした。ひねりの時も痛いので太衝穴の鍼もした。
治療後、立ってもらい、前曲げ、左右捻り、腰全体の感じなど看て貰うと、すっかり治ったような感じです。今はどんなに曲げても痛くありません。ありがとうございました。ということで、1回で治ってしまった。
治療点
本治法 肺肝相克で知熱灸、身体のバランスを取り根本的に活力の出る治療。
標治法 右背5-1K 接触鍼と知熱灸 左腰の痛みに対する治療。
右腰1-2L 接触鍼と知熱灸 左腰の痛みに対する治療。
太衝穴 身体を左右に捻ると痛い、寝がえりで痛い、の治療。
その他の治療。 期門L、三陰交、足薬師内端、足示指内端、背3-1K,
左腰1-1L,左腰3-1K、に知熱灸をした。