臨床例

透析寸前の腎臓機能の低下 2017.02.24

透析寸前の腎臓病 高松店 丸亀店

 

 臨床例 女性 61歳 腎臓機能の低下


 症状 昼間は尿の出が悪い、夜になると尿は出る。血圧が高くなってきた157。タンパク尿が出る、おしっこに泡がいっぱい。体重の減少。朝起きたとき手がこわばる。朝、目のまわりがむくんでいる。寝つきが良くない。耳鳴り。

 

 その他、若い時に肝炎にかかる、B型肝炎。症状があまり出ないので、そのまま放置していた。病院に行くと、タンパク尿の数値がすごく高い。ネットで検索してみると、腎臓機能低下で、透析寸前の症状と全く同じ状態でびっくりした。

 

 先生、腎臓透析患者になるのがとても怖いのですが、大丈夫でしょうか。ネットの検索では、全部の症状がぴったり当てはまるので心配しています。症状が出始めて、まだ日が浅いので心配ないです。ただ、週2回の割で、しばらく来てください。

 

 1回目の治療後、ずいぶん体が軽くなり、なんだか元気が出てきたようだと言う。週2回の割で、治療に来ますので、よろしくお願いします。

 

 3回目 血圧124に下がる。昼間の尿はまだ、出が悪い。タンパク尿は数値が減って来た。尿の泡も少なくなってきた。耳鳴りはまだある。眠りが浅い。朝起きた時、手のこわばりは無くなった。目の周りのむくみも無くなった。

 

 先生の治療が良かったのか、私が塩分を減らし、肉や脂っこい食事を制限しているのが良かったのか、全体的にずいぶん良くなってきました。どちらが良かったのでしょうか? そりゃあ、鍼灸治療も、基本的な食生活も両方とも大切ですよ。

 

 4回目 血圧120に下がる。昼間、尿の出も回復してきた。その他の症状は体力が回復してきたので、あまり気にならなくなった。

 

 パニック状態で来院した患者さんであるが、症状が出始めて、早く鍼灸治療に来たことがよかったので、思いのほか早く症状が回復した。

 

 本人の外食制限、塩分制限、間食制限等、生活習慣の改善も伴なったことが、症状の早い改善につながったものと思われる。

 

 治療

 

肝経の期門穴に実と虚の反応があったので最初に接触鍼と知熱灸をして、肝実を取り除いた。

 

本治法  肺肝相克 知熱灸で身体のバランスを取り、体力の回復を促進する。

 

標治法 腰の3-1K 腰から腎臓を強める知熱灸をする。

     足薬師内端の知熱灸 腎経2の補いをする。

     腰1-1L の知熱灸 ここも腎臓系統の補いを目的に据える。 

 

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