臨床例

顎の痛み 2017.03.02

 

あごの痛み  高松店 丸亀店

 

 

 

臨床例 女性、52歳

 

 

 

 1週間前から右顎が痛くなり、しゃべるのにも、食事をするのにも、あごが痛くて困っています。お友達と長時間おしゃべりすると、痛いし疲れるし、楽しい会話が出来ないのです。なんとかなりませんかね。といって中年の女性が来院してきた。

 

 

 

 顎関節症はあごの関節だから、あごの関節ばかりを考えてはいけない、あごの関節を取り巻いている筋肉のどこかに過敏反応を起こしている筋肉があるのです。

 

 

 

 まず、提鍼であごの周りを探してみた。右のこめかみを中心にあごまで過敏反応が出ていた。実〈過敏反応〉と、虚〈弱っている反応〉の反応が同時に出ている。こめかみから顎に来る筋肉に炎症が起きて痛みを出していた。

 

 

 

 この右こめかみは顔面の3-5Lという番地になる。後で出てくる治療点も、3-5Lという番地である可能性が強い。

 

 

 

 顔面は手掌や足底と関連していますので、手掌や足底の指で虚、実の反応がある指を探すと、右足の親指3-5Lに反応があった。そこからウエーブで左腹に飛び、治療点は左腹の3-5L〈期門L〉となった。

 

 

 

 ここで右顔面3-5Lが、左腹3-5Lの治療点とつながった。腹と顔面も密接に関連しているので、治療点としてよく使う点である。

 

 

 

 反応のある右腹3-5Lに接触鍼をして実の反応を取り除き、その後残っていた虚の反応に対して知熱灸を据えた。

 

 

 

 実と虚の反応が無くなったのを確認してから、しゃべってもらい、おせんべいを食べてもらった。全然、痛くない。どうしてこんなに早く。狐につままれたような顔をしている。

 

 

 

 治療点がぴたりと当たれば、痛みも完全に無くなるのは当たり前の話である。

この患者さん1回の治療で完治した。

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