眼圧が高い 2017.03.02
眼圧が高い 高松店 丸亀店
臨床例 男性、65歳
眼圧が高くて、目の奥が痛い。眼圧を下げる薬を使っているが、眼圧が下がる気配はない。2年ほど前から眼圧が上がり始め、何で目が痛いのだろうと思って、眼科で診てもらったところ眼圧が高いといわれた。
緑内障になって視野が狭くなり、酷くなると網膜剥離になって、目が見えなくなることもあると脅かされた。
手術も進められたが、手術をするのは嫌だし、かといって、目の奥が痛いのも困る。何とかならないものでしょうか。
目の周りを提鍼で探ってみると、こめかみ辺りに実と虚の反応が出ていた。瞼の上にも実の反応がある。目をつぶらせて、瞳の上から軽く押さえてみると、なるほど目玉が固くなっているのを感じる。
目と肝臓は密接な関係にあり、肝臓の変動が目に現れることは、東洋医学では定説になっている。
足の親指は肝経と言って、肝臓につながっている。そこで足の親指に提鍼を当て、探してみると足底3-5Lに実と虚の反応があった。
さらに、足背の太衝穴には実の反応が出ていた。眼圧が高くなって、もう2年もたつので、すぐには良くならないが、通ってもらうことにした。
足底3-5Lからウエーブで飛び、治療点は腹3-5Lとなった。 ここは、期門穴と言って、肝臓を治療するための重要なツボのある場所である。
腹3-5Lに接触鍼をして実の反応を取り除き、あとに残っている虚の反応に対して、虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。
その後、太衝穴には鍼先を接触して、押手を閉め、竜頭をはじく手技を行った。そして太衝穴にも完全に実の反応が無くなるまで鍼をした。
治療後、目が軽くなり、頭全体がすっきりした感じになったといって喜んだ。
ただし、この治療をしばらく繰り返すことを約束して治療を終わった。