臨床例

頭がぼーっとする 2016.09.01

 

頭がぼーっとする   丸亀店  高松店

 

臨床例

 

 48歳、 女性、 頭がぼーっとして気分が悪い、胸から上がふらつくような感じもする。酷い時には頭が重だるく、身体が自然に傾くような感じもある。もう1カ月にもなるが、そのうち治るだろうと思っていても、一向に治らない。

 

 頭の中が靄でいっぱいになっているような感じで、スッキリと晴れない。毎日が曇り空のようで、いったいこれはどうなっているのだろうと不安に思う。

 

検査しても分からない

 

 お医者さんに行って検査してもらっても、特に悪い所はないといって、精神安定剤をとりあえず飲んでくださいと言って処方された。原因も分からないのに、あてずっぽうの薬をくれても飲むわけにはいかない。

 

 こんなに頭の中がぼーっとしているのに、検査しても分からないということがあるのだろうか? 脳梗塞か、脳血管障害かとんでもない疾患が発作的に、襲ってくる前兆ではないのか。西洋医学で分からないのなら、東洋医学でと思い鍼灸治療院にやって来た。

 

診察

 

 頭が弱って出てきた病気なのか、頭が過敏になって出てきた病気なのか、まず、頭と体幹を比較して、頭の虚(弱り)実(過敏)を比較するために、4粒の提鍼を頭に当て、1粒の提鍼を体幹に当てて脈を診ると、頭が弱っている反応が鮮明に出ていた。

 

 この人の場合、頭の弱りが原因でボーっとする症状が出ていることが分かる。


 頭は手背、足背と関係が深いので、手背と足背を比較脈診してみると、手背の方が虚になっていた。そこで手背のどの指が一番虚になっているかを比較脈診すると小指外端から横に全部の指が虚となっていた。

 

 治療点は手背の小指外端Lということになる。手背の小指外端Lは頭に当てはめると、後頭部から正中線を前頭部にかけて、8センチの幅で網羅している。
このため頭が弱り、ボーっとしている症状が取れないのだ。

 

治療

 

 頭と手背を比較すると手背の方が虚であった。そこで治療点は手背の小指外端(手背1-1L)が治療点となる。虚の症状であるから、そこを強める為に知熱灸をして虚の反応がなくなるまで知熱灸をした。

 

 治療が終わると、なんだか頭の中に、もやっていたものがスッキリと晴れていったような感じになりました。先生すごいですね、東洋医学の方がこんなにはっきり差が出るのですね。 まあ、その病気にもよりますよ。うまくツボにはまれば即効力があるのです。

 

 この患者さん頭のボーっとした感じに関しては、その後2回の治療で完治している。

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