臨床例

かかとの痛み 2017.04.11

 

かかとの痛み  丸亀店  高松店

 

 臨床例  男性  45歳  かかとの痛み

 

 3か月前から、踏ん張ると右のかかとが痛くなりだした。初めは少し走ったり、飛び上がる時だけ痛かったのだが、最近は歩いても痛くなってきた。かかとを摘まむようにすると痛い。かかとの外側と、内側からかかとを挟むような形で痛くなる。

 

 右足はいつも使っているものだから、歩くたびに痛みが走るとノイローゼになる。だんだん痛みが酷くなってくるので心配になって来た。接骨院や病院に行ってもはかばかしい効果があがらない。ネットで調べてみると鍼灸に効果がある事が分かってやってきた。

 

診察

 

 調べてみると、なるほど、かなり痛そうにして歩いている。正確には何処が痛いのか指差してもらうと、右かかとの外側と内側の両方が痛いと言う。かかとの真下ではないのですか?いえ、真下は痛くないです。両側の痛みです。と言って、かかとを挟むような動作をした。

 

 かかとの真下だと膀胱経の1行線だが、少し外側に上がると膀胱経2行線になる、そこで外側の痛みは膀胱経2行線、2-1Kの痛みだと断定した。次に内側の痛みだが、内側でも少し内くるぶし寄りに上がっている。これも腎経の1行線ではなく2行線で2-5K(水泉穴)の痛みと断定した。

 

 そこで提鍼を使って膀胱経2行線と、腎経2行線の虚実を検索してみると、膀胱経2行線は実、虚、同時に持っている病症であり、腎経2行線は虚の反応であった。ウエーブで左側の下腿に飛び、虚実を検索すると左側下腿の方が実の反応が強い。そこで治療点は左下腿陽2-1Kとした。腎経2の方は左下腿陰が虚であったので、左下腿陰2-5Kを治療点とした。

 

治療

 

 左下腿陽2-1Kに接触鍼をして実の反応を取り除いてから、残っている虚の反応に対して知熱灸をした。左下腿陰2-5Kの虚に対しては虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。この治療をしてすぐに歩いてもらうともう痛くない。飛び跳ねてみたが痛くない。ツボにぴたりと当たると、鍼灸治療はこれほどの効果があるものなのです。

 

 右かかとの痛みに対して、左下腿(かかとのすぐ上でアキレス腱を挟んで左右)に治療点があるとはだれも思わない、その為、接骨院でも病院でも効果が上がらなかったのである。当院の治療体系で診ると、これがはっきりと分かる。

 

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