アトピー性皮膚炎 動画あり 2017.01.27
アトピー性皮膚炎 丸亀店 高松店
臨床例 3歳 女の子 アトピー性皮膚炎
普段から身体のあちこちが痒いと訴えることが多いのだが、3日前から顔面が赤く腫れ、特に目の周りは、赤く腫れあがり、痛々しく痒みも激しい。その他は、背中、首の後ろ、肘の内側、膝の内側、に掻きむしった様な後と湿疹が出ている。
元気が良く活発な女の子。アトピー以外は特にこれといって悪い所はない。
診察
顔面に提鍼を当て、検査すると実の反応がはっきりと出ていた。本治法は肺肝相克で、足の指に提鍼を当てて探すと、実は胃経、実と虚の反応は肝経陽、膀胱経2行線、に反応があった。
胃経からはウエーブで背中に飛び、治療点は背4-1Kの接触鍼。
肝経陽からはウエーブで背中に飛び、治療点は背5-1K、接触鍼のち知熱灸。
膀胱経2行線からウエーブで下腿陽に飛び、治療点は下腿陽1-2L、接触鍼のち知熱灸。
治療
背4-1K、に接触鍼、背5-1Kには接触鍼をした後、知熱灸を据えた。下腿陽2-1Lは後頚部の痒みに対しての治療点、接触鍼をしてから知熱灸を据えた。本治法その他は省略。
この治療をしてから女の子の顔面を見ると、目の周りが赤く腫れあがっていたのが、赤味が薄くなり、腫れもかなり引いていた。どう!!痒みはありますか?と聞いてみると、元気良く【ない!】と返事をした。
考察
胃経の治療点、背4-1Kはここから神経が出て肋骨を回り、胃の方に分布しています。背4-1Kにアレルギー反応があると、脳と胃の間で取り交わす信号に邪魔が入ります。それによって胃酸の分泌が微妙に狂い、適正な胃の消化能力でないものが大腸の中に流れ込みます。大腸ではその異物に反応して、アトピー性皮膚炎を発症します。
肝経陽も背5-1Kにアレルギー反応があり、そこから出る神経が肝臓に分布しています。背5-1Kのアレルギー反応は肝臓と脳との信号を邪魔します。ここでもまた胃酸の分泌が適正に行われなくなり、胃酸過多症、胸やけ、胃の不快感などとなって現れます。肝臓の解毒作用も悪くなりアトピーとなります。
治療は背4-1K、背5-1K、のアレルギー反応を取り除くことがポイントになります。ここが正常になると、脳と胃、脳と肝臓、間の信号が正常にやり取りできるようになりアトピー性皮膚炎が根本から治ることになるのです。