臨床例

激痛の走るぎっくり腰 2017.02.14

 

激痛の走る ぎっくり腰  丸亀店  高松店

 

臨床例 男性 45歳 激痛の走る ぎっくり腰

 

 今朝、起きてから歯を磨こうとして少し前屈みになったとき、キクっと来て、ア!! しまった。やってしまったと、感じた瞬間から激痛が走り、全く動けなくなってしまった。

 

 しばらくベットで横になり、激痛が収まるか様子を見たが、少しでも動かすと激痛が走る。ビビーとくる激痛は悲鳴を上げたくなるほど痛い。やっとの思いで鍼灸院にやって来た。

 

診察

 

 何処が痛いのか指差してもらった。右の腰で、やや脇腹よりの所を指さす。前曲げと、後ろに曲げる時ではどちらが痛いですか? どちらも痛いのですが、前曲げのときの方が特に痛いです。

 

 このように少しでも動かすと痛いぎっくり腰は、複数の筋肉が過敏になっていることが多い。右が痛い場合は、治療点は左に取ります。又、激しいぎっくり腰の場合、治療点は背中と腰の2か所にあります。

 

 提鍼で検査すると、足の肝経陽と膀胱経2行線に、実と虚の反応が出ていた。足肝経陽5-4Kからウエーブで背中に飛び左背5-4Kを治療点とした。膀胱経2行線からは足2-4Lからウエーブで腰に飛び左腰2-4Lが治療点となった。

 

治療 1回目

 

 2つの治療点とも実と虚の反応を持っていたので、接触鍼で実の反応を取り除いた後、残っている虚の反応に対して、虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。治療後、立ち上がって腰の屈伸をしてもらったところ、激痛と前曲げの動作は楽になった。

 

治療 2回目

 

 今日は後ろそらしの方が痛いというので、足の胃経を調べたところ胃経に実と虚の反応があった。足4-2Kからウエーブで背中に飛び左背の4-2Kを治療点とした。この治療で後ろそらしがだいぶん楽になった。

 

治療 3回目

 

 まだ、後ろそらしの方が、痛みがあるという。よく調べてみると、足の胃経4-4Kに虚と実の反応があった。ウエーブで左背4-4Kに飛び、そこを治療点として、接触鍼をした後、知熱灸をした。この治療でほぼ痛みは無くなった。明日から仕事に復帰するといって帰って行った。

 

考察

 

 激痛のときには、背と腰の両方に治療点はある。この時、腰は実の反応が強いので、腰のお灸や、熱いお風呂に入って温めると激痛はかえって激しくなるから注意が必要になる。

 

 激痛が無くなり、ただのビクッとくる腰痛の場合は背中の治療点だけで良くなる場合が多い。この時はもう、腰にお灸や、熱いお風呂に入っても別に差支えない。

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