呼吸困難 2017.06.17
呼吸困難 丸亀店 高松店
臨床例 56歳 女性 呼吸困難
慢性の喘息があり、もう20年も体調が悪くなると喘息が出てくる。今回は風邪ひきの人を看病することがあり、移らなければよいが、と思いながら看病していたが、やはり移ってしまった。
この1週間、呼吸困難、咳と痰、胸の痛みとで、夜も寝られないほどの苦しみが続いた。今日はあまりにもつらいので、仕事を休んで治療に来ました。
診察
ぜんそくの場合の呼吸困難は、肝実で筋肉が収縮しており、気道が狭められている場合が多い、肝実を取り除くため太衝穴に接触鍼をして、肝実を取り除いてやると喘鳴の方は楽になる。
今回の咳と痰は、ウイルスが胸の方まで入り込んでいる可能性がある。胸の入り口は胸1-5Lである。その胸に直接、知熱灸をするのではなく、その1つ手前で上腕陰1-5Lに知熱灸をすると胸が楽になる。
アレルギー性の炎症が喉に有るのを提鍼で確認したので、太淵2に接触鍼をしてアレルギー性炎症を取り除くことにする。
背1-1L、背3-1K、など背中の弱っている部位にも知熱灸をして背中の方からも胸を補強する措置を取る。
本治法では経金穴を使い、肺肝相克で治療すると楽になる。邪の処理も加える。
今回の症状は咳と痰、呼吸困難、喘鳴、身体のしんどさ、などから肺炎の可能性もある。3回ばかりは毎日連続して治療することにした。
治療
上記の穴に、それぞれ知熱灸と接触鍼をして、起き上がらせてから、大きく息を吸い込んでもらった。どうですか? 呼吸の方は? 息を何回か大きく吸い込んで、だいぶん楽になりました。なんだか胸に有った荷物を下ろしたような感じです。
肺炎の可能性があるので、油断をせずに毎日3回続けて来るように言って治療を終わった。その後、3回の治療でほぼすべての症状は解消した。