階段の上り下りが痛い膝痛 2017.07.03
階段の上がり降りが痛い膝痛 丸亀店 高松店
臨床例 女性 42歳 階段の上がり降りが痛い膝痛
暑くなって身体が弱って来たためか、食欲もなく、疲れやすい。その上、階段の上がり降りで右膝が痛い。もう2週間にもなるが、この症状は一向に治る気配がない。2階に台所があるので、毎日何回も2回には上がり降りする機会が多い。
診察
右膝の内側をマイナスの提鍼でさすってみると、右膝内側が全体に虚となっている。このような場合は、虚になっている治療点を探し当て、知熱灸をすると良く治るものである。
右膝の内側は肝経、脾経、腎経、が通っている。今回はその全体が虚となっていた。まず足拇指内側の先端、肝経に提鍼を当ててみると虚の反応が出ている。そこから足の先端を小指まで提鍼を当ててみると、すべての足指先に虚の反応が出ていた。
足の先端と膝は関係が深い、ウエーブで他の部位と比較しても、足先端の虚が一番強い。そこで治療点は、右足拇指内端と決定した。
また、食欲がない、疲れやすい、という症状に対しては足の三里穴が特効穴として、とても良く効く。提鍼を足三里に当てて反応を確かめると、はっきりとした虚の反応が出ていた。
治療
上記の診察で得た、右足拇指内端と、左右の足三里穴を取穴して印をつけ、知熱灸をして補った。本治法は脾腎相克で経金穴を使っている。
治療後、起き上がって、足の屈伸をしてもらった。右膝の痛みはすっかり無くなっている。足のダルサ、疲れやすい感じも無くなっていた。この患者さんはその後2回の治療ですっかり完治した。