臨床例

誤飲しやすい患者さん   2017.07.03

 

 

誤飲しやすい患者さん  丸亀店 高松店

 

臨床例 女性 81歳 誤飲しやすい

 

 年を取ったせいか、最近では誤飲しやすくなって、困ります。物を食べていると誤飲するのではないかとビクビクしながら、食事をしています。よほど注意していても誤飲になるような気がするのです。

 

 81歳になる女性が、1か月前に風邪を引いて喉の痛みが酷かった。お医者さんからもらったお薬で何とか回復したのは良いけれど、その後どういう訳か、喉に力が入らないような感じになり、誤飲しやすくなった。

 

診察

 

 誤飲は喉や胸の筋肉の弱りが原因で、引き起こされることが多いのです。今回の患者さん、喉や胸を提鍼で検査してみると、喉の方は正中線に沿って喉から顎にかけて3センチの幅で虚の反応が現れていた。

 

 胸では胸骨のすぐ下で、3センチの幅で、正中線から脇まで、横に虚の反応が出ていた。
この反応を診ると、喉は胸骨の上から顎にかけて、胸は胸骨からその下3センチの幅で脇まで虚の反応が出ているので、この反応を取り除くと誤飲が解消するものと思われる。

 

治療

 

 喉と手足のブロックとを比較脈診してみると、喉や胸の方が、はるかに虚の反応が強く出ていた。普通は遠隔治療で喉の治療でも、治療点は手足に取ることが多いのだが、虚の症状が患部にある時には患部を直接治療点とする。

 

 鎖骨の上、喉の付け根1-5Lを治療点として、知熱灸を反応が無くなるまで据えた。胸では鎖骨のすぐ下で胸骨の上、胸5-1Kを治療点として虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。

 

 この治療をすると、なんだか喉に力が入るような感じになったという。つばを飲み込んでもらったがすんなりと通った。これで今夜の食事からどうなるかよく観察しておいてください。3日後に予約をして帰って行った。

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