ふらつき 2017.02.07
ふらつき
香川県丸亀市普門堂編集
ある日突然、フラフラして歩くのにも仕事をするにしても気持ちが悪い。頭がフラフラすると同時に頭の回転が悪い感じがする。
もう5年にもなるが辛抱して仕事にも行っていたが、とうとう我慢できなくなって3か月前から休職している。 めまいという感じではなく、フラフラする感じです、と言う。
フラフラするぐらいで、休職するのは考えられないが、本人にしてみるとよほど気持ちの悪いフラツキかもしれない。
診察
各ブロックごとの比較脈診をしてみると、体幹では頭が一番虚していた。手足では、足背が一番虚していた。
この事から何かの原因で、頭が異常に弱っている状態にあることが推察された。時々、このような変化のある大人の患者さんがいる。
頭が虚しているのに、足背の方がより虚しているということは、足背に治療点がある証拠である。
手足の先端は脳と密接な関係にあり、手足の先端を使うことにより、脳が活性化されるのです。
治療
本治法 脾腎相克 井木穴を使う 知熱灸 左足中指内端、左手小指内端。
右足小指内端、右手示指内端。
標治法 足拇指外端。手拇指外端。 知熱灸 頭の前頭部を強化。
足中指外端。手中指外端。 知熱灸 頭の頭頂部を強化。
足薬指外端。手薬指外端。 知熱灸 頭の後頭部を強化。
上記の治療を最初の1ケ月は週2回のペースで行い。その後は週1回の治療で3ケ月継続した。
徐々にではあるが確実に回復して、治療開始後、1ケ月を経過したころから会社にも出勤できるようになった。
その後3ケ月治療して、ほとんどフラツキは解消した。今では毎日、元気に会社勤めをしている。