耳のふさがり 2018.03.10
耳のふさがり 丸亀店 高松店 埼玉店
臨床例 女性 10歳 耳のふさがり
1か月半前から耳が塞がり、聞こえも悪い。お医者さんに行っても一向に良くならない。鍼灸治療を思い出してやって来た。左の肩、首筋のコリもある。
低めのジーンと言う耳鳴りも聞こえる。
診察
左耳の状態が虚なのか実なのかを検査してみた。耳の前に2粒のマグレバンを貼り、頭、顔面中央、喉、後頸部、などと比較脈診してみると、耳の前が一番虚となっていた。耳のふさがりは虚の反応と断定した。
左耳の前でも上寄りか、下よりかを比較脈診すると、上の方が虚となっている。上の方は手掌の拇指か、又は足底の拇指に関係する。手足を比較してみると、足の方に虚がある。足の拇指陰は肝経の陰である。
耳寄りの上の方であるから、足拇指でも5-5K(中封穴)という事になる。
左の耳のふさがりに対して左の中封穴を取穴する。肝経陰は胆経と表裏の関係にある。左肝経陰に対して、右胆経3-5Kを取穴すると対角治療といって、中封穴だけの治療よりも倍の効果が得られる。
そこで左耳のふさがりの治療点としては、左肝経陰5-5Kと右胆経3-5Kを対角で取穴した。
治療
左肝経陰5-5Kと右胆経3-5Kを取穴して、虚の反応であるから知熱灸を反応が取れるまで据えた。6壮ずつ据えたところで、反応が無くなった。それを確認してから、どうですか耳のふさがり具合を見てください。
今は全然、塞がっている感じはしません、という返事であった。耳の治療も上記のように肝経陰と胆経を使う事もあれば、然谷と手小指内端の組み合わせもある。又、腎経から狙う事もあり、その時の反応で治療点を変えている。