花粉症、目の痒み、クシャミ 2018.03.13
花粉症、目の痒み、クシャミ
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臨床例 45歳 女性 花粉症 目の痒み、クシャミ
毎年3月ごろから花粉症が現れる。今年も例年通り、目の痒みから始まって、クシャミ、鼻水が酷くなってきた。特に朝起きた時が酷い。目薬や吸入器を使ってその場を押さえているが、何とかならないものかといってやって来た。
花粉症は若年層から、青年、中年、など元気な人が掛りやすい。元気のある若い人の体内で、実の反応が起きている症状です。食品添加物、甘いお菓子、化学薬品、農薬、など体に害のある食品を食べている人に多い。
胃の系統と大腸の系統が身体に害のある食品を多く取っていると、胃や腸の中で腸内細菌の悪玉菌が増え、身体に害のある物質が生産され、胃、大腸、の系統に打撃を与えます。
これに対して、若い人は体力がありますから、激しく抵抗して、胃経、大腸経、に実の反応(過敏性反応)を起こします。花粉は単なる引き金であります。胃経、大腸経が過敏になっている所へ、花粉がくっつくとたまらず、痒み、クシャミ、鼻水などが出てくるのです。
鍼灸治療では胃経、大腸経の実反応を取り除く治療をしてやると、花粉症は簡単に治ります。ただ、根本的に改善して来年は掛らないようにするには、食生活の改善が必要になります。
先日私が出版した【鍼灸師が書いた、驚くべき、食生活】を読んで参考にしてください。
診察
目の痒みに対して、実の反応ですから提鍼の1粒の方で、顔面のどの部分に反応があるか調べます。眉間から上瞼、耳の横まで反応が出ています。目の下、コメカミなど胃経の通り道にも実の反応が出ています。
これで目の痒みは、胃経の実反応であることが分かります。足背示指は胃経ですから、そこに1粒の提鍼を当てると、縦に実反応が出ています。胃経の何処に一番実反応が強いかを診ます。
足背4-1Kに実反応がありました。そこからウエーブで治療点まで飛びます。足背、下腿、大腿、背中、が経脈のウエーブで飛ぶルートですから、それを比較脈診します。背中の4-1Kが一番強い反応をしていました。目の痒み治療点は背4-1Kという事になります。
次にクシャミ、鼻水、ですが提鍼の1粒側を鼻先に当てて診ます。鼻の先端に実の反応が出ており、尾翼、口の周りにも実の反応が有ります。これは大腸経の通り道でありまして大腸経に実の反応がある、事が分かります。
大腸経は手背の拇指ですから、手背拇指に1粒の提鍼を当て、手拇指の経脈に沿って提鍼を動かすと、強い実の反応が脈診で感じられます。手拇指の経脈の中で何処が一番強いか探します。
手拇指の先端外側に実の反応が有りました。手ではウエーブが手背、前腕、上腕、腰、のルートです。比較脈診をすると手背に一番の実がありました。手背は頭と関連がありますから、頭と比較脈診すると手背に実があります。
という事は、治療点は手背5-1K(手拇指ガタ)という事になります。
治療
背4-1K、手掌5-1K、に印を付け実の反応だけであったので、接触鍼を実の反応が無くなるまで、35回ほどさすった。これで実の反応が無くなった。提鍼で目の周り、鼻の周りの実反応を診ると、すっかり無くなっている。
どうですか目の痒み、クシャミの感じは? と聞いてみた。しばらく目や鼻先を触っていたが、違和感がすっかり無くなっています、と言った。
花粉症は実反応を的確に取り除けば、簡単に改善される病気なのです。皆さんもこの治療点をしっかり覚えておいてぜひ実践してみてください。ビックリするくらいの効果があります。