声が出ない 2019.06.13
声が出ない 丸亀店、高松店、埼玉店
臨床例 女性、64歳、声が出ない
症状
1週間前に風邪を引き、その後風の症状は治ったのだが、声が出なくなって話をするのも困ってしまう。小さなかすれ声はどうにか出るのだが、スムーズに大きな声が出ない。
診察
喉に提鍼を当てて虚実の反応を探してみると、中心部の喉仏の当りで虚の反応が出ていた。喉仏を中心に上下に虚の反応が出ているから、絡脈の変動だ。
喉は前腕陰または下腿陰と関係が深いので比較すると下腿陰に虚の反応が強く出ていた。
下腿陰の中で何処が一番虚の反応があるか提鍼で探してみた。陰陵泉Lに虚の反応が出ていた。喉仏の位置と、陰陵泉の位置が同じ1-3Lという番地で一致していた。
治療
陰陵泉Lに水生マジックで印を付け、知熱灸を据えた。7壮づつ据えたところで、虚の反応が消えた。そこで声を出させてみると、スムーズに大きな声が出る。
風邪ひきで、喉仏が炎症を起こし、その後、喉仏の弱りが出てきたものと思われる。そこに関係のある陰陵泉Lに知熱灸をして補ったことにより喉仏の弱りが解消されて声が出るようになった。
的確に治療点に当たると鍼灸治療の場合は急激な改善が見込まれる。