耳のふさがりと痛み 2020.07.17
14歳、女性 耳のふさがりと痛み
症状
1か月前から左耳のふさがりが始まり、気持ちが悪い。そのうち治るだろうと思っていたが一向に治らない。左耳を少し引っ張ると痛みもある。お母さんが心配して、鍼灸院に連れて来た。
診察
本治法は脾腎相克。脾経2、腎経2、心経1、肺経1が虚となっている。
女性であるから右から脾経2、心経1、左から腎経2、肺経1、で補う。
標治法の診察
顔面、頭、前頸部、後頸部、を比較すると顔面の耳の前に虚の反応が一番強い部分が有った。脾経2の4-5Kである。
脾経2が一番の虚であるから、脾経2から治療点を探すことにする。左足底の示指(脾経2の経絡)を提鍼で検査すると、左足底4-5Kに虚の反応があった。左足底4-5Kは左顔面と関連するから、左足底4-5Kに知熱灸を据えると、左顔面に効くことになる。
治療
左足底4-5Kに印を付け、知熱灸で補った。7クール補ったところで虚の反応が無くなった。耳のふさがりはどうですかと聞くと、耳を引っ張ったり、聞こえ方を確認していたが少し良くなったという。
そこで左足底4-5Kの知熱灸を追加して補った。それによって、左耳のふさがりと痛みは完全に無くなった。その後3回の来院で完治している。