耳鳴り 高音と低音 2020.11.09
臨床例 女性 45歳 耳鳴り 高音と低音
症状
耳鳴りが酷くて夜も寝られない。シャーシャーという低音と、ピーピーという高音が同時に鳴っている。1か月くらい前から徐々にひどくなり、耳鼻科に行っても原因が分からないという。
診察
本治法 肝脾相克 正証 肝陰が1番の虚、脾経2が2番、腎経2が3番、心経2が4番目の虚であった。
標治法 肝経陰が一番の虚であるからシャーシャーという低音は肝経陰の変動と診て、足の肝経陰を提鍼で探してみると肝経陰の5-1Kに虚の反応が強く出ていた。そこからウエーブで下腿陰に飛び治療点は下腿陰5-1Kとなった。
次にピーピーという高音は脾経2の陽経であるところの、胃経の反応と診て胃経を探すと、足背の胃経4-1Kに実の反応が出ていた。
治療点は足背からウエーブで背中に飛び、背4-1Kとなった。
治療
本治法の施灸と共に、下腿陰5-1Kに印を付け、虚の反応であるから知熱灸で補った。背の4-1Kは実の反応であるから、接触鍼で35回擦ると実の反応が取れたので終了した。
治療終了後、ピーピーという音は治まって、シャーシャーという音が少し残っています。と言うので、下腿陰5-1Kを追加した。
2回目 ピーピーと言う音もシャーシャーと言う音もずいぶん小さくなりましたが、まだ鳴っています、と言う。そこで前回と同じ治療をした。帰りには耳鳴は完全に収まっていた。1週間後の予約をした。
この人は3回の治療で完治している。