お尻がピーンと張って痛い 2021.01.19
臨床例 男性 17歳 お尻がピーンと張って痛い
症状
歩くときや右足で前蹴りをした時に、お尻がピーンと張って痛い。1週間前にキックボクシングの練習の時、前蹴りをしていた時に、お尻に違和感があり、それからずーっとお尻がピーンと張って痛くなる。
診察
お尻の部位を検査すると、右臀部に実と虚の反応が出ていた。そこで右足背で実の反応がある所の番地を検査した。右足背5-2Lに実の反応が出ていた。左足背と比較しても、右足背に実が強い。
右足背からウエーブで左下腿に飛び、左下腿陽5-2Lに実の反応がある事を確認して、治療点を左下腿陽5-2Lとした。臀部と下腿陽は関連が深く、しばしば臀部に痛みに対して、下腿陽を治療点とする事が多い。
治療
左下腿陽5-2Lに印を付けた。ここは実と虚の反応であるから、接触鍼をして実の反応を取り除いた後、残っている虚の反応に対して知熱灸をした。治療後キックの動作をしてもらったところ、全く痛みが無くなったと言う。1回目の治療を終了する。
2回目、翌日来院、昨日の治療後は良くなっていたが朝起きて動き出したら、また痛みがぶり返してきたと言う。わたしは、昨日の治療には自信が有っただけに、痛みのぶり返しにはショックを受けた。
良く検査してみると今回は臀部の痛みというよりは、腰の痛みがすると言う。そこで、臀部と腰を比較脈診で検査すると、腰の方に実の反応が出ていた。これは臀部の痛みは取れたが、残っていた腰の痛みが出てきたと推測した。
右足背で虚実の検査をしてみると、右足背3-4Lに実と虚の反応が出ていた。そこからウエーブで右大腿から左腰3-4Lに飛びそこが治療点となった。
左腰3-4Lに印を付け、実と虚の反応であるから接触鍼をして実の反応を取り除いてから、残っている虚の反応に対して知熱灸をして補った。治療後、如何ですかと尋ねたところ、キックの動作をしてから、全く痛く無いと言った。
1月31日がキックボクシングの試合だからそれまでの間に違和感が出たら、すぐにでも電話してから、来るように言って治療を終了した。