臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

臨床例　女性　５１歳　動悸がきつい

症状

　近頃、動悸がするようになって、それがとてもきついので不安で仕方がない。動悸がし出すと仕事も手が付かない。特に運転中に動悸が激しくなると怖いので、どこかに停めて落ち着いてからまた運転し始めるようにしている。なぜ、こんな事になったのか全然心当たりがない。心臓の異常だとは思うが、とにかく治してほしい。

診察

　動悸という事であるから、心臓系統に何か異常があると思い。定番穴を探してみた。定番穴というのは心蔵に関しての治療点で、背３－１Ｋ、胸１－１Ｌが心蔵に対する定番穴である。背３－１Ｋは背中の闕陰愈、心愈辺りになる。胸１－１Ｌは鳩尾穴辺りを中心として左右にとる。背中と胸から心臓を挟むように補うと、心臓の異常に対して特別な効果を発揮する。

　心臓の悪い患者さんに対しては、よくこの定番穴を使っているがほとんどの人は、この定番穴を使うと心臓の調子は良くなる。ただし、３日ほど快調だが、今までの生活習慣に戻り１週間もするとまた調子が悪くなるようだ。生活習慣を改善すると共に、鍼灸治療も毎週定期的に半年ほど続けて治療する必要がある。

治療

　定番穴の背３－１Ｋと胸１₋１Ｌに印を付け、虚の反応であるから知熱灸をして補った。この治療によって動悸のきついのは完全に無くなった。しかし、心臓の事であるから定期的に週１回の頻度で、通ってくることを依頼して治療を終わった。

　この患者さんに、拙著小冊子『９０歳まで、ピンピン、元気に生きる、生活習慣』を差し上げ出来る所から生活改善をするように勧めた。この生活改善と共に毎週１回の鍼灸治療で、５回目頃から動悸は全く感じなくなったとの報告が有った。