呼吸が浅い 2021.02.01
臨床例 女性 42歳 呼吸が浅い
症状
10日前に風邪を引いてから、呼吸が浅くなった。自分でも息を吸う力が弱くなっている事を感じる。今までは、呼吸が浅くなるような感覚は全くなかったのに、風邪を引いてから急に呼吸が浅くなったようだ。
症状
風邪を引いてから呼吸が浅くなったという事は、風邪のウイルスによって肺の力が弱まったと考えられる。風邪引きの症状が有れば、その症状を取り除くと共に、肺呼吸の定番穴に知熱灸をして補う事によって完治すると思われる。
本治法を調べてみると、風邪引きの症状が残っており肺肝相克で経金穴を使い、本治法で補う事でまず、風邪引きを治すことが出来る。
次に肺呼吸の定番穴である、背1-1Kと胸1-5L、に知熱灸をして肺の機能を強化する治療をすると、呼吸が浅くなっている症状は改善されるものと思われる。
風邪引きでは背と胸から肺機能を補う強力な定番穴がある。それが上記の定番穴だ。普門堂では風邪引きの時、必ず肺機能を強化する定番穴を使っている。この治療をする事によって風邪引きは効果的に改善することが出来る。
治療
まず、本治法を取穴して知熱灸で補った。風邪引きには本治法が特によく効く、本治法だけで風邪引きの半分は治せる。後の半分を標治法で定番穴を使うと効果は飛躍的に増大する。
次に、標治法で定番穴の背1-1K、と胸1-5Lに印を付け、知熱灸で虚の反応が無くなるまで充分に補った。本治法、標治法、共に虚の反応が無くなったのを確認して、大きな呼吸をしてみて下さい。 如何ですか? と聞いてみた。
盛んに大きな呼吸をしていたが、やがて呼吸に関しては問題なく、充分に息が吸えるようになりました、という事であった。