肩の痛み 2017.01.28
肩の痛み
治療点 左背1-1L、鍼灸 左下腿陽1-5K、鍼灸
右肩に鋭い痛みがあり、3日前から寝られないほど酷い、男性が治療に来た。
診察してみると風邪もひいていた。冬は風邪引きから肩や首の痛みや、ぎっくり腰になる人も多い。
健康な人なら、痛みがひどくても、鍼灸治療をすれば、あっけなく治る事の方が多い。
このような症状は、実の症状といって、入って来たウイルスに対して身体が激しく抵抗しているため、酷い痛みが出る。
皮膚表面の浅い所で、ウイルスと身体の戦争が起きているのです。ここで痛みの成分が作られます。
皮膚表面には神経の90パーセントがあり、ウイルスはこの神経に作用して過敏状態を作り出します。
神経の過敏状態が、肩の鋭い痛みとなって現れます。今日の患者さんは夜も寝られないほど痛みが出ていた。
その痛みの反対側に接触鍼といって、鍼先を滑らせて皮膚表面をさすります。20回ほどさすりますと、実の反応 (過敏状態)が取れます。
その後、知熱灸をして補っておきます。この治療をしたあと、さあこれで肩を動かしてみて下さい。
患者さんは、しばらく肩を動かしながら、へ― こんなに早く痛みがなくなるものですか、不思議ですねえ。といって感心していた。
次に首の後ろ側の痛みに対して、膝の後ろ側、ふくらはぎの上の方で左側に治療点を取り、鍼灸をします。
首の後ろと、膝の後ろとは、関係ないように思われますが、鍼灸では膀胱経といってつながっている道筋があるのです。
その道筋に治療点があって、そこに鍼灸をすると首の後ろの痛みがたちまちなくなります。
この患者さん、2回の治療で完治してしまった。