腕内側から手首が冷える 2021.03.09
臨床例 女性 45歳 腕内側から手首が冷える
症状
腕の内側から肘の内側を通って手首までの間が冷える。血液が流れていないのではないかと、自分では思う事がある。いつもではないが、体調の悪い時には両側の腕が共に血が通わない感じになる。
その他の症状としては、高血圧、高コレステロール、動悸、肩首のコリ、メタボなどの症状が有った。今回はこれらの症状については説明を省き、腕内側の冷えに絞って説明します。
診察
全体の症状から、身体に構造的な負担が掛り、その結果として腕内側の冷えに繋がっていると判断した。メタボになると内臓脂肪が蓄積されます。その影響は高血圧、高コレステロール、動悸、首肩の凝り等となって現れます。
腕内側の冷えですから、手掌で虚の反応を調べました。手掌3-1Kに虚の反応がありました。そこからウエーブで上腕内側を経てへそK(腹3-1K)に飛び、治療点はへそK(腹3-1K)となった。
へそK(腹3-1K)を使う理由としては、腹に溜まったメタボの脂肪が、へそを中心としてその脂肪が血流を阻害して、へそK(腹3-1K)の虚に繋がったものと判断した。へそK(腹3-1K)は上腕内側と関連が深いため、上腕内側の血流不足となって現れたものと思われる。
治療
へそK(腹3-1K)に印を付け、虚の反応であるから、虚の反応が無くなるまで知熱灸で施灸した。虚の反応が無くなったのを確認して、如何ですか? 腕の冷える感じは? と聞いてみた。
今は全く冷える感覚はありません。だけどまた何時か冷えるのではないですか? と言うので、腹の脂肪が原因でこの症状は出て来ていますから、食生活を変えると共に、鍼灸治療も継続していけば改善されますよと伝えた。