臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

　妊娠9カ月で逆子の妊婦さんが来た。もうすぐにでも生まれそうなお腹をしている。妊娠も9カ月にもなると、赤ちゃんが大きくなり過ぎてお腹に余裕が無くなり、逆子の戻りが悪くなる。

　4回ほど治療しても逆子が戻らない、これはダメかな…　と思っていた。次回までに戻らない場合は、帝王切開で出産する予定が入ると言うではないか！　もうぎりぎりのタイミングだ。ジワリと焦りの汗が額に浮かんだ。

5回目の事、逆子が横向きになっているような感じがすると妊婦さんが言う。お腹を探ってみると成程、頭がお腹の横に来ているような感じがする。　あと一息だ！！

　　身体の冷えを取るお灸をした後、逆子の特効穴の至陰穴に何度も糸状灸をした時だ、赤ちゃんが動いたと言う。お腹を探ってみると横にあった頭がそこには無い！ところが上腹部に、もやっとしたふくらみが出ている、あれっ！逆子に戻ったか？

　でも、頭にしてはおかしい？　下腹部を探ってみると小さいが頭のような塊が有る。逆子が正常に戻ったのだ！とすると上腹部のふくらみはお尻のふくらみという事になる。

　病院での検査の結果、赤ん坊は正常に戻っていた。1月に無事出産し、スマホで撮った赤ちゃんの写真をたくさん見せてくれた。可愛らしい女の赤ちゃんが写っていた。もう1か月以上たっているので、かなり大きくなり、しっかりと目も見開いて、立派な赤ちゃんになっていた。

　鍼灸治療院を開業していると、こんなうれしい報告が時々入る。家族の人のニコニコした笑顔と共に、スタッフ一同で良かった良かったとお祝いムードになる、何物にも代えられない有り難いひと時となる！！

　こちらから赤ちゃんに有難うとお礼を言いたい気分だ！！