臨床例

坐骨神経痛 臀部から足首までの痛み 2017.01.31



坐骨神経痛 臀部から足首までの痛み 

 

 右坐骨神経痛が痛くて、右臀部から外側を通り、脛から足首まで痛む。立てっていても痛いが、歩くと100メートルもたない、痛くなりしゃがみこんでしまう。少し休むとまた歩ける。脊椎間狭窄症もあるようだ。

 

 もう2か月も痛みが続き、接骨院やお医者さんに行っても良くならない。以前にぎっくり腰を治してもらった経験から、ここに来ると治してもらえると思いやってきました。

 

 診察 痛いと言う臀部を診ると、腸骨の外側で、大腿骨頭の辺りを押さえている。ずいぶん外側から、大腿の外側で胃経の辺りを通り、下腿も胃経を通って足首までが痛いと言う。

 

 この診察では、臀部の一番外側から痛みが始まっていることに注目.次に大腿、下腿、に痛みがある事に注目する。経絡は胃経を通っている。

 

 本治法で胃経と膀胱経2行線に実と虚の反応が出ていることを確認することによって、胃経と膀胱経2行線のどこかに鍼灸を加えると治ることが分かる。

 

 右足背の胃経の中でどこに実があるか調べると、右足背4-5Kに実と虚があった。ここからウエーブで右大腿に飛び、そこから左背4-5Kに飛んだ。治療点は左背4-5Kとなる。ここは胸椎の6番、7番、のラインで脇腹近くの外側になる。

 

 治療点も左外側、臀部の痛みも右外側と合致している。さらに治療点は胃経の中にある。この治療で臀部から大腿部の痛みが解消することが予想される。

 

 次に右足背の膀胱経2行線のどこに実があるかを提鍼で探す。膀胱経2行線5-2Lに実と虚の反応が出ていた。そこからウエーブで左下腿に飛んだ。左下腿陽5-2Lが治療点となる。

 

 右下腿陽の痛みに対して、左下腿陽5-2Lが治療点となる。すべて痛む側の反対側に治療点を取っていることに注目してください。この治療にて、下腿の痛みも解消した。治療後、外で300メートル歩いてもらい、痛みがないことを確認して治療を終わる。

 

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