逆子 2017.01.27
逆子
治療点 至陰穴、 足小指内端、 この2点が特に重要な治療点となる。写真はクリックすると大きくなります。
逆子になる妊婦は冷えが入っている。この冷えを取り除く事が治療の重要なポイントとなります。
至陰穴は、足小指外側の先端にあります。陰が至ると書いて至陰と言います。冷えが足の先端まで来ていますよ、という意味です。
足小指内端は腎経先端です。腎経というのは腎臓と関係が深く、冷えると足先や下腹部が冷たくなります。
この2つの経絡がともに弱っているものですから、足腰はたまったものではありません。冷え切っています。
お腹の中の赤ちゃんも、冷え冷えとした下腹が嫌になって頭を上にもちあげてきます。
そこで鍼灸では足腰が温かくなるような治療をします。至陰穴と足小指内端に知熱灸をして温めてやると、足と下腹部がぽかぽかと暖かくなってきます。
赤ちゃんも下腹部が温かくなって気持ち良くなると、自然に正常位に戻るのです。
妊娠9カ月の主婦、逆子になって、なかなか正常位に戻らないので診察してもらいにきました。
足を触ってみると、びっくりするくらいの冷たさです。これでは逆子にもなるなあ!!と思いながら治療に入りました。
2日後に来院。入ってくるなり、逆子が正常に戻りました。エ―!!
もう正常に戻ったの!! 余りの速さに治療しているこちらも驚いた。
治療は、また逆子にならないように、前回の治療を継続した。
お腹の中が赤ちゃんにとって、快適であるような治療をすれば、赤ちゃんは自ら正常位に戻るのだ。
実際の治療
本治法 脾腎相克 右から間使穴、 商丘穴、 左から復溜穴、霊道穴、
標治法 背の3-1K、へそK、腹1-2L、三陰交、腰1-2L、
特効穴 至陰穴、 足小指内端、 以上に知熱灸をして補った。