円形脱毛症 2013.09.13
円形脱毛症は、頭部が著しく虚しているため、頭髪が抜け落ちてしまうことで引き起こされます。
その為、頭と関連の深い足の先と手の付け根に補法を施し、治療していきます。
頭は陽経に属する部位なので、特に標治法では陽経の補法が重要です。
頭部そのものをお灸で補ったこともありましたが、手足を治療する方が効果が高いようです。
*本治法
手足の先端の井木穴を補う
*標治法
本治法に従って、虚してる経絡の足の先端・手の付け根を補う
写真は上から、手拇指の内端・手拇指の外端・足母指の内端・足母指の外短・手拇指の付け根です。
*臨床例
30代女性 頭部全体が脱毛している。
本治法 : 脾腎相克
右 足中指内端(脾経)、手小指内端(心経)
左 足小指内端(腎経)、手示指内端(肺経の2行線)
標治法 : 足母指外端(肝経の陽)
足中指外端(胆経)
足薬指外端(膀胱経の2行線)
手背拇指付け根(大腸経の1行線)
手背中指付け根(三焦経の1行線)
手背薬指付け根(三焦経の2行線)
以上すべて灸で補法する。