臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

臨床例　女性　３９歳　右胸がシクシクする

症状

　右胸の腕の近く辺りがシクシクして痛い。前々から気胸になる事が多く、今回は右胸がシクシクして痛みが出ている。気胸になる前触れかもしれない。腕を使う仕事が多く、毎日休みなく働いている。

診察

　右胸のシクシクする患部が中府穴辺りであった。鍉鍼で虚実の検査をしてみると虚の反応が出ていた。右手掌で虚の反応がある所を探すと、右手掌５－４Ｌであった。

　右手掌５－４Ｌからウエーブで右上腕陰を経て、左胸の５－４Ｌ（左中府穴）に飛んでそこが治療点となった。ちょうどシクシク痛む右中府穴の反対側となる。このように患部の反対側が治療点となる事が当院のやり方ではよくある。

　今回は治療点が中府穴であったが、雲門穴が治療点となる事もある。鍉鍼で虚の反応をよく確認してから治療して頂きたい。

治療

　右胸５－４Ｌに印を付け、虚の反応であるから、知熱灸を虚の反応が無くなるまで知熱灸をした。治療後、如何ですか？　胸のシクシクする感じは？　と聞いてみた。ハイ！　今はスッキリして、全くシクシクする感じは無くなっています。

と言う返事であった。

　この患者さん、気胸の時も、胸がシクシクした時も来院されるリピート患者さんである。１か月に２回ぐらいの割で来院するが、その都度、反対側の知熱灸をする事によって改善している。

　完治には至っていないが、とりあえず症状を無くす効果はある。身体内部の弱りがある為、このように月に２回ぐらいの割で、この症状が出て来る。今の所、症状を治すだけの治療で経過観察をしている。