太陽の光で眩暈 2023.11.10
臨床例 女性 22歳 太陽の光で眩暈
症状
朝起きた時に太陽の光を見ると眩暈、吐き気、頭痛、頭の締め付けが有り、実際に吐いてしまう。頭痛はいつも痛くて気分が不快になる。日中でもサングラスを掛けていないと、まともに歩けない。
頭の締め付け感が厳しく、頭の中がギシギシと痛む。頭痛で夜もよく眠れないので睡眠不足になっている。
診察
太陽光を見ると眩暈、吐き気、頭痛、頭の締め付けが有ると言うのは実の症状です。実の中でも肝経の実が一番多くあります。病的に肝経が実になっており、風邪引きの後、酷い過食、添加物の多い食事などの後に起きます。
肝臓は風邪引きや、酷い過食、添加物の多い食事などの、身体にとって害のあるものが入って来たとき、肝臓が率先してその処理に当たります。ところが害のある物が、かなり強烈な場合、肝臓はより強烈な働きをします。
肝臓が酷く興奮して、強くなり過ぎている状態になるのです。肝臓が弱っているとか、機能不全に陥っているのではありません。その反対に強くなり過ぎている状態【肝臓が怒っている】のであります。
過食、間食、風邪引き、添加物の多い食品、生理不順などで肝臓が休みなく働かされると、肝臓は黙々と仕事をしていますが、それが長いこと続くとやがて肝臓は怒りだすのです。
その症状として眩暈、吐き気、頭痛、頭の締め付けなどになって現れてきます。
このような症状の時は特効穴として太衝穴があります。左右の太衝穴に対して、鍼先を滑らすようにして20回~30回擦ります。それと背の5₋1Kにも実の反応がありますから、ここも鍼先で20回~30回擦り実の反応を取り除くと、肝臓の実が収まります。これで取りあえずは症状が無くなりますが、生活習慣の中で肝臓に負担を掛けるような事があると、また肝臓は怒りだします。