生理 出血 2010.08.28
生理 出血
35歳、女性。
7日前から生理の出血が止まらなくなった。普通は4日で終わるのだが、今回は終わるころから鮮血が出るようになり、しかも量が多くなってきた。体はだるくなり、力が入らなくなってきた。
仕事を休むわけにはいかないので無理して、仕事に出かけているが、体がだるくて、しんどい。
以前にも同じような状態になったことがあって、お医者さんで薬を貰ったが、体に合わなかったのか、胃の状態が悪くなり、しんどいだけで、さっぱり良くならなかった。
鍼灸が良く効くと友達に聞いて、やってみたら好く効いたので、今回も最初から鍼灸をしてもらいに来ました。
生理の出血には、鍼灸では特効穴といって、特別に良く効く穴がある。漏谷といって、漏れる谷と書く。この穴は出血専門の特効穴で、不正出血なら何でも来い、とにかく治してしまうという穴だ。
図は漏谷穴 図をクリックすると大きくなります。
出血は、体のバランスが崩れたときに起きる。肝臓系統が過敏になって異常興奮し、その反対に脾臓系統が弱り切って、力が無くなった時に、血管を守る力が低下して出血する。
その時、脾経の中にある漏谷穴が出番だ。ここを集中的に強めてやると、脾経は力を盛り返してくる。その反対に肝経には鍼をして、異常興奮を静めてやる。
このような治療を2回やった。3回目に来た時には、すっかり出血は止まっていた。
明日から出張で3日ほど出かけますから、もう一回、やっておいてください。
治療内容
本治法 脾腎相克 右から太白、太陵、 左から神門、太谿、に知熱灸。
標治法 脾経の漏谷穴(特効穴)
心包経の神門穴。
心経の子午に当たる胆経の陽陵泉穴。
腎経の陰谷穴。
腎経の子午に当たる大腸経に関係する腰の4-1K。
以上5カ所に知熱灸をして補った。
肝経の原穴である太衝穴に接触鍼。