臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

腱鞘炎

女性　31歳　1児の母、5が月の赤ちゃんがいる。

症状、3ヶ月前より左手拇指が痛くなり始めた。そのうち治るだろうと思っていたがだんだん痛みは強くなってきた。最近では赤ちゃんがちょっと親指に触れるだけで、ふるえるほど痛みを感じる。あまりの痛さに赤ん坊の面倒を見てもらうため明後日、大阪の実家に帰ることにしている。

診察、左手拇指の内側と外側に実と虚の反応があった。

治療、本治法　右から脾腎相克　　風邪引きもあったので、陽経の邪を処理する。

　　　標治法　＊　肝実を取るため、右背中　胸椎8番、9番の右脊際に接触鍼をして実の反応を取ってから知熱灸を4壮づつすえた。

＊    膀胱経の実を取るため、右下腿、委中、委陽のあたりに接触鍼をして実の反応を取ってから、知熱灸を４壮づつすえた。

＊    肺経経脈の実を取るため、腹の巨闕穴、上脘穴、の右側に接触鍼をして実を取り除いてから、知熱灸を4壮づつすえた。

　　　2回目　治療室に入ってくるなりびっくりするくらい良くなりました。動かなかった親指が内側に曲る時はスムーズに曲がるようになりました。

　　　本治法、初回と同じ。

　　　標治法、＊　肺経絡脈の実を取り除くため、胸の鳩尾穴、中庭穴の右側に接触鍼をして実の反応を取り除いてから知熱灸を4壮づつすえた。

＊    大腸経絡脈の実を取り除くため、右背中の胸椎、8番、9番、絡脈に接触鍼をして実を取り除いてから、知熱灸を4壮づつすえた。

　　　　　　　　この時点で左拇指を動かさせて診ると、内側にも外側にも、スムーずに動くようになっていた。明日になればもっと良くなりますから心配ないですよ。大阪の実家に

行ってから、こちらへ帰ったら、またいらっしゃいと言って治療を終した。