子供の夜泣き 2010.07.09
子供の夜泣き
夜中の1時から3時ごろになると、必ずといってよいほど泣き出す子供がいます。
これは東洋医学では肝実といって、肝臓系統が過敏状態になっている子供の症状です。
肝臓系統の過敏状態といっても、肝臓が悪くなっているということではありません。
スナック菓子、肉、油濃い食事、過食、食品添加物、甘いものの取りすぎ、特に水分の摂取にジュースを与えているのは問題です。糖分過多でカルシウムがどんどん失われます。現代の食生活の中で、肝臓系統が酷使されるため、過敏になっているのが原因であります。
出来ることなら、家庭で新鮮な野菜や果物、海草、小魚を使って料理したものを食べさすようにしてください。
臨床例
子供 2歳 女性 健康で何も言うことは無いのだが、夜中に必ず泣き出すので困っている。
何とかなりませんか?と言って来院してきた。
診察してみると、肝実の反応が出ている。このような子は夜泣きだけでなく、怒り出したら暴れてなかなか止らないことがよくある。
治療 本治法 脾腎相克で治療 肝実に対して、左太衝穴に接触鍼をして瀉法
標治法 胸椎10番11番の脊際に、接触鍼をして実の反応を取り除いてから、知熱灸をすえる。
経過 3日後来院 最初の治療をしてから今日まで夜泣きは1回もありませんでした。こんなによく効くのですか。
信じられないほどよく効いたのでびっくりしています。と言ってその後の経過を話した。
考察 子供は生命力が強く、病気を治す自然治癒能力が活発なのです。
上手に肝実の反応を取り除いてやると、驚くほどの効果があります。
どの子供でも、子供の病気は治りやすいのが当たり前であります。