脈診 2014.03.25
脈の取り方は流派によってそれぞれですが、ここでは普門堂での基本的な脈の取り方を説明します。
*立ち位置
寝台に仰向けで寝ている患者さんの右手に立ちます。
*脈の取り方
患者さんの右手の脈を、施術者が左手で取ります。
拇指を陽池穴の少し外方に当て、中指を橈骨形状突起の一番高い所に置きます。
中指を基準にして、その両横に示指・薬指を並べます。
示指・中指・薬指の3本は、指の先端が揃うように当てることが大切です。
必ず脈の流れに対して指が垂直になるようにします。
患者さんの手関節が内に曲がったり、外へ反ったりすると、正しく脈診できません。
*脈を診る深さ
脈は浮脈・中脈・沈脈に分けて診ます。
①中脈
三本の指を均等に押し沈めます。
真ん中辺りで、一番はっきりと脈が感じられる所を中脈とします。
②浮脈
中脈の状態から、指を浮かせていきます。
皮膚表面で脈が感じなくなる、少し手前が浮脈です。
③沈脈
中脈の状態から、指を押し沈めて行きます。
ぐっと押し込んで行くと、やがて脈拍が感じられなくなります。
この脈拍がなくなる少し手前が沈脈です。
普門堂の脈診では、沈脈の位置で脈を診ていきます。