普門堂の鍼灸治療 2013.02.16
普門堂の鍼灸治療
東洋鍼医学会系統の経絡治療を20年間学び、古典を基本とした経絡治療であります。
脈診を基本とした望、聞、問、接、にて身体のバランスの崩れを把握します。これを本治法と言いまして、患者さん一人、一人に合わせた治療体系を、まず決定します。
これが大切な事です。東洋医学の古典から体系づけられている、治療体系を無視して、西洋医学的な考え方で鍼灸をする鍼灸師が増えています。
これでは桜の木に竹を接ぎ木したようなもので、立派な花を咲かせることは決して出来ません。
まず鍼灸の本道である古典を正しく理解して、その体系を正しく継承して治療しなければなりません。
脈診は身体の変調を捉えるうえで、きわめて大切でありますが、当院ではさらに脈診をハッキリ把握できる提鍼を開発しました。
脈診20年と言いまして、完ぺきに脈診で診察できるようになるまでには20年かかると言われているのです。
これでは古典を正しく理解して鍼灸術を営業していくうえで、生活が出来ません。
その欠点を補い、短期間(約1年)で脈診術をマスターできる方法を開発しました。この方法の良いところはかなり正確に診察できることです。
治療には本治法と標治法という2通りの治療法がありまして、本治法で把握したバランスの崩れに従って、痛み、ダルサ、肩こり、腰痛、などの症状を取り除いていく治療が標治法です。
本治法という身体のバランスの崩れを治す治療と共に、標治法で症状を取り除きます。
この時、本治法の方向と標治法の方向が一致して、車の両輪のように同じ方向に向かって助け合いながら前進します。
それによって、健康になることと、症状がなくなる事が同時に出来る。これが東洋医学です。
普門堂では接触鍼といって皮膚表面に鍼先を当てるだけの鍼をしています。鍼を皮膚の中に刺し込むことはしません。神経は皮膚の表面に90パーセント以上分布しています。
皮膚表面の接触鍼で充分に神経をコントロール出来ます。それによって内部の疾患を完全に治療できるのです。
また灸は、知熱灸といって、皮膚から1,5㎝はなして、あぶるようなお灸をします。熱くなったらハイと合図をしてもらい、次の治療点に移動します。
このお灸の利点は、火傷をしない、我慢しなくても良い、気持ちが良い、それで効果は充分にあります。
鍼もお灸も、痛くなくて気持ちが良いのが特徴で、2歳の幼児でも1回経験したら安心して、次からは喜んで、治療を受けてくれます。
治療には石も使用します。玄武岩と言いまして、温熱を体の深部まで、温める事が出来る石です。
57度に温めた石を、タオルで包み、幅の広い治療点に置きます。これがまた気持ちの良い治療で極楽気分になります。
鍼は刺激、灸は熱、石は温熱、共に普通にありふれた刺激です。全く自然な刺激が経穴という、特別な治療点を使うことによって、生き物のように身体の健康を向上させます。
化学薬品、手術、放射線、などと比較して超自然な治療法です。自然の中で生れた人間が、自然の治療法で治ってゆく、最も理想的な治療法が鍼灸治療なのであります。