奇経治療 列欠――照海 2008.06.21
奇経治療 列欠――照海
* この奇経は喉と陰部に特別な効果を発揮します。
* 手足では前腕内側、下腿内側に特別な効果を発揮します。
* 喉の痛み、声枯れ、声が出ない、喉つまり感、など喉に関係する症状で喉の片側または全体に反応がある場合。
* 陰部もかゆみ、痛み、違和感、など陰部に関係する症状で全体的に反応が出ている場合は適応します。
* 前腕内側の冷え、痺れ、痛み、腫れ、など前腕内側に関係する症状で全体的に反応が出ている場合は適応します。
* 下腿内側の冷え、痺れ、痛み、腫れ、など下腿内側に関係する症状で全体的に反応が出ている場合は適応します。
* 左右どちらの列欠を使うかは提鍼を列欠に当てて反応があるほうを使ってください。
* 右列欠の場合は相方の照海は左にきます。
* 喉でも左右全体に反応がある場合は、右列欠――左照海、左列欠――右照海と十字交差して取穴してください。
* 列欠穴の取穴法 〔右上の写真参照〕
部位 前腕内側、橈骨動脈上で手関節横紋から1寸2分肘関節より。
取り方 脈診をする際の尺中の部位で、橈骨動脈の外縁にとる。 強く押してみると痛みがある。
* 照海穴の取穴法
部位 足の下腿内側にある内果の下、1寸にある。
取り方 内果の直下1寸で、やや後方にコリコリとした著名な圧痛がある、これを目当てに取る。〔右下の写真参照〕
臨床例
風邪を引いて喉が痛いという。5歳の女の子
本治法をしてから喉の痛みに対して奇経を使う。喉全体に虚の反応が出ているのを確認して、奇経反応を調べてみると、右列欠――左照海に虚の反応が出ていた。知熱灸3壮づつしたところ、虚の反応がとれた。喉の痛みはどうですかとたずねたところ、もう痛くないと言った。