手のウエーブ治療(経脈) 2017.03.25
手足のウエーブ治療(経脈)
経絡の流れの他に、ウエーブと言う、左右入れ違ったりする流れがあります。
陽経同士の左右の入れ替わりと陰経同士の左右の入れ替わりがあります。
ここでは陽経同志の左右入れ替わりを説明します。
右の痛みを左の治療で取る、左の痛みを右の治療で取る、などの時に効果を発揮します。
標治法の時に経の流れに関係なく反応が左右横断して現れますのでその反応の一番強いところを探して治療点とします。
手足、体幹、総てにおいて経の流れはひとまず、頭の中から外して考えてください。
* まず訴える症状を聞き、患部の虚または実を判定しておきます。それに合った手足の指から反応がある指を探し出します。
* 患側の手足の指に必ず反応があります。症状があるということは、頭の中で違和感を受け止め信号を発していると考えてください。頭の中と手足の指は密接な関連がありますから、患部と関係のある手足の指に反応が出ているのです。
* 患部に虚の反応があるときには、同側の手足の指にも虚の反応があります。患部に実の反応があるときには、同側の手足の指にも実の反応があります。患部に虚実同時の反応があるときには、手足の指にも虚実同時の反応が出ています。この場合は実の反応として扱い、治療点を見つけ出したら、鍼で実の反応を取り除いてから、知熱灸をして、虚の反応を取り除きます。
* 患部の反応で、経絡が判る場合は、手足の指を全部調べることなく、その経絡の指の反応を調べてください。例えば肩こりで三焦経に虚実同時の反応がある場合は、手の中指(三焦経)に虚実同時の反応が出ていますので、手の中指を基点に治療点を探してください。
ウエーブの流れ(経脈)
右手の甲―左前腕陽―右上腕陽 右足の甲―左下腿陽―右大腿陽 この流れが普通の
ウエーブの流れです。〔右から左、また右と曲がって流れています〕
* 上記は陽経の流れを記していますが、陰経の流れも同じです。
* 経脈の流れと、絡脈の流れがあります。ここでは、経脈の流れを記します。
* 右手の甲―左頭部 左前腕―左前腕 右上腕―左腰部
l 経脈は手足では縦の線で現れています。体幹では横の線で現れます。
l 右手甲から左前腕陽、また右上腕陽と流れがあります。この3つを比較します。
l 右手の甲に一番反応が強いときには左頭部に治療点があります。
l 左前腕の反応が一番強いときには、左前腕に治療点はあります。
l 右上腕の反応が一番強いときには、左腰部に治療点はあります。
l 手のほうは指先から1,2,3,4,5、となっている。
上記の写真を参考にしてください。クリックすると大きくなります。
足のウエーブの流れ(経脈)
* 右足の甲―左頭部 左下腿陽―左
下腿陽 右大腿陽―左背部
l 経脈は手足では縦の線で現れています。体幹では横の線で現れます。
l 右足の甲から左下腿陽、また右大腿陽と流れがあります。この3つを比較します。
l 右足の甲に一番反応が強いときには左頭部に治療点はあります。
l 左下腿に一番反応が強いときには左下腿に治療点はあります。
上から3番目の写真をクリックしてください。
l 右大腿陽に一番反応が強いときには左背部に治療点はあります。
上から4番目の写真をクリックしてください。
足は足首のほうから1,2,3,4,5、となっています。