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糖尿病と半断食 2017.06.17
糖尿病と半断食
ある日、80歳代のご夫人で、かなり肥っている方が患者さんとして来た。治療しながら、これだけ肥っていたら身体に悪いですよ。ハイ! お医者さんからもそのように言われています。糖尿病で毎日4回、インスリンの注射を打っているのですよ。
そりゃあ大変だ! 半断食をしたらどうですか? 痩せてきますよ。そうですか、じゃあ やってみます。という事で半断食の方法とレシピを書いた書類を渡した。
3日後に来て言うのには、先生、次の日から半断食を始めたのです。ところがその日の12時ごろ震えがきて、どうしても止まらない、血糖値が下がったのだと思って測ってみると、いつもは150ある数値が、50に下がっている。
大変だ と思ってすぐ砂糖水を作って2杯飲み、みそ汁にご飯を入れて食べたらやっと収まった。娘にそのことを言ったら、半断食などしたら死んでしまうよ、やめなさい!! といって叱られた。
半断食は朝だけ、バナナ、リンゴ、ニンジン、キャベツ、レモン、を細かく刻んで入れ、そこにヒタヒタになるぐらい豆乳を入れ、ミキサーにかける。ドロドロのジュースが出来るので、それを大きなコップで1杯だけ飲む。
朝だけはそのジュースで過ごすのが半断食です。昼と夜の食事は普通にしてもらいます。ただし、間食は厳禁です。この半断食の食事を続けていると1か月で2キロずつ痩せてきます。糖尿病も治ってきます。
ところが突然の半断食の上に、朝のインスリンの注射を打っているものだから、身体が過剰反応を起こし血糖値が50に下がってしまったのである。娘さんはビックリして怒ったが、この結果を踏まえて考えるとよい。
インスリンの注射を朝1回減らせるわけだ。早速インスリンの注射を1回減らせるという事は、膵臓の負担をそれだけ減らせることになる。身体には余分な注射など打たない方が一番良い。
この半断食を1年間継続したらインスリンの注射は打たなくてもよくなりますよ、といって励ました。