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アレルギーは身体の反抗 2018.01.29

 

アレルギーは身体の反抗

 

 糖質過剰、食品添加物、酸化した油、過食、などの身体にとって害になる食品を取っていると、小腸、大腸、の中にある腸内細菌はそれを餌として生活していますから、悪玉菌が増えてきます。身体にとって良い食品を取っていると善玉菌が増えてきます。

 アレルギー疾患と腸内細菌群の変化は切っても切れない関係にあり、必ず悪玉菌、善玉菌、どちらかの優勢によって、アレルギーは良くもなり、悪くもなります。腸内細菌群のバランスの悪い人の場合は、ちょっと害になる食品でも食べると、激しくアレルギー反応が起きて苦しみます。

 身体がこんな悪い物を食べるな!! と激しく反抗しているのです。腸内の細菌は善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7、の割合で生息しています。細菌は常に激しく陣取り合戦をして自分の勢力範囲を広げようとしています。

 悪い食べ物を沢山取っている人は悪玉菌が優勢となり、善玉菌1,5、
悪玉菌1,5、日和見菌7、になりますと、日和見菌は善玉菌優勢の時は善玉菌の味方をします。悪玉菌優勢の時は悪玉菌の味方をします。

 善玉と悪玉の勢力が半々の場合は非常に安定が悪く、ちょっと悪い食べ物でも日和見菌は悪玉菌の味方をするため、激しくアレルギー反応が出るようになります。
 
 生体分子研究所が発表した、アレルギー炎症を起こしやすい特定原材料の内訳を見ますと、とんでもない原材料が悪者にされています。

 卵、乳、小麦、そば、落花生、エビ、カニ、アワビ、イカ、いくら、オレンジ、
キウイフルーツ、牛肉、クルミ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、豚肉、まったけ,桃、山芋、リンゴ、ゼラチン、ゴマ、カシューナッツ、などが特定原材料として挙げられています。

 何故、このように優秀な食品が悪者にされなければならないのか。確かにその食品に反応する人にとっては、命に関わる食品となります。しかし、それは腸内細菌のバランスが非常に悪い状態の中で起きる事であります。

 そのアレルギー反応を起こす食品を取らないように逃げてばかりいないで、積極的に善玉菌を優勢にして、悪玉菌を少なくする食生活をこつこつと積み重ねる努力が必要です。

 アレルギーを治す魔法の薬などこの世には存在しません。アレルギーを作ったのはあなたですから、あなたがアレルギーを治すのです。何カ月かかっても、善玉菌優勢の腸内環境に変えてみせるぞ、という強い意志で臨んでください。

 善玉菌という細菌に餌を与えて、繁殖するように育てなければなりません。
アレルギー特定原材料に書かれている食品を取らないように、逃げ回っていたのでは何時までたってもアレルギーから解放されることはありません。

 最初にも書いたように善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7、この配分が理想的な健康状態です。善玉菌が2あるものですから日和見菌は善玉菌の味方をして共同で健康な身体を作り出しています。

 少々悪い食べ物を食べても、うまく分解してしまいます。ところが害のある食品を長年食べていると悪玉菌が徐々に増えてきます。子供の場合は母親からの遺伝で悪玉菌が多い状態で生まれてきているものと思われます。

 害のある食べ物を多く取り、悪玉菌の勢力が1,5になり、善玉菌も1,5になった場合、日和見菌はどちらの味方をすればよいか迷ってしまいます。腸内細菌がちょっとした害のあるものでアレルギーを起こす状態になっています。

このような時には、上記に書かれた特定原材料のように良い食品であっても、マヨネーズ、ドレッシング、焼き肉のたれ、などの害のあるものを掛けただけで、害のある食品と腸内の免疫細胞は判定して、激しく攻撃を仕掛けてきます。

その為、特定原材料のように優秀な食品であっても、アレルギー患者さんにとっては害のある食品となってしまうのです。原材料をあれこれ言うよりは、大元の腸内細菌を善玉菌優勢に立て直せばよいのです。

幸いにして、当院で作成した食品優劣ランク表があります。このランク表は身体に害のある食品、【農薬、食品添加物、精製された糖質、酸化した油、化学薬品】などに対して、生体反応を脈診術で把握して作成されたものです。

 生体反応で作成されたランク表ですから、身体に害のある食品はランクが下の方に下がってしまいます。この表を忠実に守って、上の方にある優秀食品をなるべく食べるように心がけてください。

腸内細菌は永年かかって害のあるものを食べたために悪玉菌が増えたのです。これを善玉菌優勢に転換させるためには、食生活を改善しても半年から1年はかかると思います。その間、良くなったり悪くなったりの繰り返しですから、アレルギー反応に一喜一憂せず、長い目で改善に努めてください。

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