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統合失調症 2013.12.07
統合失調症
健康な主婦の方ですが、夫が癌にかかり、1年間の闘病生活の末、亡くなりました。病院に泊まり込み献身的な看護を続け、最愛の夫の死を何とか食い止めようと努力しました。
痛い、痛い、と訴える夫に対して夜も寝ずの看病が続きました。そのあげく夫は、とうとう亡くなりました。
身体的な疲労と夫を亡くした悲しみが頂点に達した時、彼女は眠れなくなり,幻覚、幻聴、妄想、に悩まされるようになりました。
眠れない、イライラする、怒りっぽい、外に出るのが恐い、陰口を言われている、誰かに何時も監視されている、何時も頭の中では考え事をしている。不安、ドキドキ、身体がダルイ、やる気がない、などあらゆる症状が襲ってきた。
家族の者が心配して、病院で診察してもらうと、統合失調症と言われて、入院を勧められた。入院すると統合失調症の場合は、長引く事を知っていた長男さんが、家庭療養を希望して連れて帰って来た。
貰ってきた薬を飲んで、しばらく家庭で療養していたのだが,あれほど賢く、活発で、口数も多く、朗らかなお母さんが、見違えるほどおかしくなった。
出来るだけ薬を飲まないで、何とか治せないものか、インターネットで探しまわった。その時、当院のホームページに出あった。
当院には6ヶ月間、熱心に通ってきた。徐々に薬を減らしてもらい、3カ月で薬とは縁が切れた。その後3カ月治療を続け、完治する事が出来た。
統合失調症を鍼灸治療で治すことは、世間では全く認められていない分野であります。その為、うつ病、そううつ病、認知症、などもその病気で来院される人はほとんどいません。
しかし、別の病気で来ている患者さんの中にも、うつ病、そううつ病、統合失調症、などを持っている患者さんがいます。
そのような病気を自分では感じていながら、それを認めたくない為、別の症状を訴えて受診して来る人が多くいます。そのような人を完治に導くと大変喜ばれます。
診断、治療、経過、完治に至るまで、かなり早く、しかも副作用もなく、患者さんも喜んで治療を受けたがる治療ですから、完治してから後も、リピーターとなって、何か体調が悪い症状が出た時には必ず来てくれます。
鍼灸には脳疾患に対する独特の診察法があります。比較脈診と言いまして、身体の中でどの部分が一番弱っているかを見分ける診断法です。
15センチぐらいの棒の先に、1粒の銅粒が付いています。片方には4粒の亜鉛粒が付いています。
これを必要な部位に当て、その人の脈を診ます。それによって脈が変化してきますので、その変化を察知して、どこが弱っているかを、診断します。
銅と亜鉛はイオンの数値に差がありますので、身体に当てた時、脈が変化するのです。
精神疾患の場合は、頭が一番弱っている反応が出ています。次に手足の先端に弱い反応があります。
鍼灸治療では、その弱っている部位を特定して、そこに知熱灸といって、皮膚から2㎝ほど離したお灸で、温めるお灸をします。熱いと思ったらハイと返事をしてもらい、次の治療点に移動します。
厳密に選定された治療点ですから、軽い温熱刺激でも効果が出て来ます。眠れない、身体がダルイ、やる気が起きない、頭の中がスッキリしない、怖い、ドキドキする、などすべての症状に対して、その症状に合う治療点を選定して知熱灸を行います。
その為、治療が終わった時には、別世界に来たようだと喜んでくださいます。鍼灸の効果がこのように、即効性があるとは知りませんでした、とよく言われます。
当院は香川県丸亀市にありますので、このホームページを見た人の中には遠くてとても通えない人もあるかと思います。そのような人の為に、家庭で簡単に出来る、予防法を記しておきます。
先に書いてありますように、頭の次には、手足の先端に弱っている反応があります。鍼灸治療でも手足の末端を治療点としていますが、家庭でもこれを応用して下さい。
手首から先、足首から先、の温浴療法をして下さい。1日に1回、20分程度、毎日行ってください。手首、足首から上は温浴しないように、必ず先の方の温浴が効果を発揮します。
薬に関しては飲まなくなったら、悪くなると考えている人が多くいますが、そんな事はありません。その証拠に、優秀な医者は、なるべく薬を少なくする方向に誘導しています。
いかに薬を少なくするか、努力している医者を選びましょう。
薬は10年、20年と飲み続けていると、脳機能が固定してしまい、完全復帰は出来ない事もあります。