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健康寿命と脈診術 2018.04.23
健康寿命と脈診術
日本は今や病人大国になっている。80歳、90歳と平均寿命は延びているが、老後の人生は寝たきりや要介護、要支援の人が10年間ほど患ってから死んでいる。癌、糖尿病、心臓病、脳血管障害、などの病気も蔓延している。健康寿命は10年ほど短くなっているのだ。
世界の超長寿村の人たちは、死ぬまでピンピンして、畑で野良仕事をしている。最後は1日から7日ぐらい寝込んであっけなく死んでいるのが現状だ。辺ぴな都会から離れた山奥に限って、健康寿村は死ぬ寸前まで続いている。
野生動物には要介護や要支援は無い。自分の力で最後まで生きなければならない。大昔の人間もおそらく最後まで元気でないと生きられなかったのではないだろうか。生物は総て最後まで自力で生きるのが自然の成り行きだと思う。
日本のような文明の発達した国では、都会の食生活に汚染され、ピンピンころりの人生が送れない現状がある。そこの所のギャップをどのように、埋めたらよいか考えなくてはならない。
超長寿村の住民がなぜピンピンころりの人生を送れるのか?そこには都会に蔓延している、農薬、食品添加物、化学薬品、酸化した油、精製された穀物、など体に害のある食品が、全くない環境が辺ぴな農村では自然に備わっているからである。
上記の身体に害のある食品が、身体の中に取り込まれると、腸内細菌が死滅したり、善玉菌、悪玉菌、日和見菌、などのバランスが崩れたり、腸内環境が悪化するのである。その為、毒素が発生して、栄養物と共に取り込まれる。
毒素の混じった質の悪い栄養物でも、体内の50兆ある細胞は、我慢して取り込まなければ、細胞自体の生命にかかわる。毎日、毎日、身体に害のある食品が取り込まれてくるのである。老後の10年間、病人生活になる人、各種慢性病になる人、これらは総て腸内環境の悪化が原因していると考えられる。
癌、痴呆症、糖尿病、心臓病、脳血管障害、などの成人病も、元をただせば腸内環境の悪化が原因で、徐々に発病したものである。昔の病歴にも、超長寿村の病歴にも、上記の慢性病は全くないのだ。
ピンピンころりの人生を送る為には、腸内環境を最高の状態に整える努力をする必要がある。都会に住んでいて、腸内環境を最高の状態にするには、大変な努力がいる。日本の全食料品の8割程度の部分は、程度の差こそあれ、食品添加物に汚染されているのである。
これを全部排除することは、とても出来ない。食品の中に巧妙に隠れて、忍んでいる添加物である。ラベルには健康にとって欠かせない栄養源というような表示が踊っている。消費者は何を信じて買って良いものやら全く分からないのが現代である。
それを解決するために考え出されたものが、食品優劣ランク表である。農薬、食品添加物、化学薬品、酸化した油、精製された穀物、など体に害のあるものすべてに対してランク分けしてある。
これは脈診術と言って、鍼灸施術では毎日使っている脈診術であるが、この脈診術を使えば、身体に害のある食品を手に取ると、すぐに脈がそれに反応して変化するのである。その変化を、5段階に分けて表示してある。
優秀食品、良い食品、普通の食品、注意する食品、害のある食品、の5段階に区分してある。だいたい、300品種ほどの食品をランク分けしている。何百万点あるか分からない、食品を総てランク分けすることは出来ない。
しかし、食品優劣ランク表を見て頂ければ、どんな食品が良くて、どんな食品が悪いのか、大体の見当は付くようになっている。だが、300品種程度では、隙間だらけの食品表である。自分の身体は自分で守らなければならない。
一番良いのは、食品ランク表を作った原点である脈診術を会得することだ。脈診術が分かれば、自分の食べるものは全部検査できる。それによってパーフェクトの食生活が出来る事になる。