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5日目の夕食 2019.01.11
5日目の夕食
復食に入ってからの夕食で初めて玄米ご飯が出た。玄米ご飯、茶碗に5分の1ぐらいの少なさだ。大口を開けて食べると1口で入りそうな量である。それと味噌汁、梅酒を漬けた時の梅を取り出した、梅が2個小皿に乗っている。
玄米ご飯に黒ゴマのふりかけを小さじ1杯かけてくれた。玄米をよく噛んで食べると何とも言えないほどの味が出てくる。少しづつ口に入れて100回噛むと、口の中に満足感が充満してくる。
こんなに食物は美味しかったのだ。改めて玄米の美味しさに感動した。家で居た時、玄米のボソボソした触感に抵抗を感じて、玄米は敬遠しがちであった。
断食をして初めて、玄米は噛めば噛むほど美味しさが増してくることを、改めて知ることが出来た。
梅酒を作った時の梅だけを取り出したものが、小皿に2個乗っていた。これがまた何とも美味い、甘さに飢えていたのだろうか、梅の甘さが体中に染み渡るようだ。少しのアルコール分と梅のエキスで何とも神秘的な味がする。
自然から与えてもらった食物はどれもこれも、こんなに美味しい物ばかりで出来ていたのだ。美味しいとか不味いとか、不満を並べて食べていた自分であった。今考えてみると何と勿体ない事を言っていたのだろう。
夕食が終わって夜の時間になった時、ふと今までの飢餓感が無くなっているのを感じた。普通に生活していた時の感覚だ。えーー! まだ復食1日目で早くも断食の飢餓感が消えてしまうのだ。
復食と言ってもあんなに少しの玄米ご飯と梅、そして味噌汁だ。それなのに今までの飢餓感が無くなってしまうなんて考えられない。人間の体ってどうなっているのだろう。
少食の復食期間は、かえって飢餓感が増してくるものばかりと思っていた。それがどうだ、復食に戻ったとたんに飢餓感が無くなってしまったではないか? 今まで断食していた感覚から復食によって、満たされた感覚になったのだろう。
あんなに食物の事ばかり考えていた断食期間がもう終わったような感じになり、少し残念な気がする。そうか本当の断食は最初の4日間で、復食に入った3日間は断食とは言えない状態になるのだ。