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油が怖い 2012.09.09
油が怖い
蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹、アレルギー性皮膚炎などの皮膚病に対して、鍼灸治療はかなりの効果を発揮する。
平均すると7割くらいの治癒効果がある。ところが後の3割がどうしても良くならない、治ったかなあと思ってもまた出てくる。
これは何かもっと他に原因があるに違いない、色々考えて、どうも油が原因でないかと考えた。現代は油を使った食品が余りにも多く出回っている。
150度以上に加熱すると油はトランス脂肪酸という毒が発生するのだが、使った油を何回も何回も真っ黒になってもまだ使っている業者もいる。
カラ揚げ、てんぷら、揚げ物、ドーナツ、など新しい油でさっと揚げて終わりにするのは良いけど、それでは採算に合わない。
1日中使った油を、翌日は濾してまた使う業者もいる。このような業者が作った食品はトランス脂肪酸の毒を食べているようなものだ。
マーガリンが健康に良くない事を知っていますか、外国ではそれが問題となり、ほとんどの国では規制されています。
マーガリンは植物性の油から出来ています。植物性の油は本来サラサラで固形物にはなりにくい性質を持っています。
それを無理やりに水素を充てんして、固形物化、さらに薬物を添加してバターにそっくりな食品として売り出しています。
固形物化する時の水素が問題で、無理に固めているものですから、体内に取り入れ、消化吸収する時に、肝臓に非常な負担がかかります。
毎日食べていると、肝臓が過敏になってイライラ、怒りっぽい感覚が出て来ます。同時に心臓にも負担がかかり、身体がだるい、疲れやすい、どきどきする、不安感、などの症状も出て来ます。
マーケットに行くと油で加工された食品が所狭しと並んでいます。油はどんどん酸化してゆきますから、即席ラーメン、スナック菓子、揚げせんべいなど、これらの食品は酸化防止剤などで酸化を遅らせてはいますが、少しづつ酸化していると考えてください。
これらの油を使った菓子類、食品、は極力食べないようにした方が安全です。自分では感じないうちに、内臓が侵されていることがあります。
当院では、皮膚病と油の関係が深いと考え、鍼灸院に来る皮膚病の患者さんに油の害を知ってもらい、油を極力少なくするよう協力してもらっています。
現在の所、協力してもらっている患者さんの病状は、だいたい好転しているが、しばらく観察を続け、長期間かけて結論を出したいと思っています。
油は新鮮な魚や、新鮮な肉類に含まれる油、 ゴマ、大豆、ピーナツ、などに含まれる油は、自然そのままですから安全です。
オイルは「エクストラバージンオリーブオイル」で「コールドプレス」されたものは安全と考え、出来るだけその方向で食生活を送ってもらうようにお願いしています。
完全な結論に導けるとは思っていませんが、少なくともある程度の成果が期待できるものと思っています。又、皮膚病だけでなく他の疾患に対しても何らかの好転が見られたら面白いと考えています。