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ヘルペスに朗報 2012.08.21

ヘルペスに朗報


 ヘルペスは身体が弱った時に細菌が肋間神経を侵すことが多い。神経を侵すために痛みがはなはだしい。

 

 これが素早く治ってしまえばよいが、治り損なうと厄介なことに何時までも痛みが続く、5年も痛みが続いている人もいる。

 

 皮膚のすぐ下を通っている肋間神経に細菌がくっついて炎症を起こしている、たいした病気ではないが、なにしろ神経を侵しているものだから、痛みだけは激しく、患者は耐えられない。

 

 このヘルペスに対して、お灸がすごい効果を発揮する。皮膚の浅い所に細菌が居るのだから、その細菌を焼き殺す事が出来る。

 

 知熱灸と言って、太さ1センチくらいの棒のようになったお灸に火をつけて皮膚から1センチくらい離して、皮膚を温める。

 

 10秒くらい温めていると、やがて熱くなる。そこを出来るだけ我慢してからハイと合図をしてもらう。そして次の所にお灸をする。

 

 このお灸の熱さが、皮膚内に浸透して、細菌を焼き殺す事が出来る。鍼灸師なら誰でも知っていることだ。

 

 ところが患者の方ではお灸でヘルペスが簡単に治るなんてことは分からない。みんな医者に行って高い治療代を払い、なかなか治らない人もいる。

 

 臨床例


 75歳、女性、1ケ月前に、背中からわき腹、上腹部にかけて、ヘルペスが出た。点滴や注射、飲み薬、で治療しているが一向に良くならない。最近では飲み薬だけになっている。

 

 なんだか薬を飲んでも治るような気がしない。何時まで飲まされるのか心配だ。思い切って鍼灸院に治療に来た。

 

 1カ月も経過しているため水泡はなくなっていた。茶色の傷後が30か所ほど点々と残っている。少し触っても痛がる。

 

 治療は傷跡の斑点に知熱灸をする。患部から1センチくらい離して温める、なるべく我慢してもらい、かなり熱くなってから、ハイと合図をしてもらう。

 

このような知熱灸を傷跡、全部に2回づつ行った。この1回の治療で痛みが半分以上減った。

 

2回目以降は、お灸を終ったあとで、患部を軽く押してみる、痛みが残っているところはもう一度お灸をすえる。お灸を終わった時点で、患部を押さえてみて、痛みが完全になくなるまですえる。

 

お灸を終った時点で、患部を押さえても、痛みが完全になくなっている事が治療のポイントとなる。

 

この患者さん、2週間の間に合計7回の治療で完治している。このヘルペス治療の良いところは、素人でも出来る事である。

 

棒灸の代わりに、タバコに火をつけて、患部から7ミリくらい離し、温めてやる。熱くなったらハイと合図をしてもらい、次の患部に知熱灸をするとよい。

 

意外と効果絶大で、ヘタな薬より、よっぽど治りが早い。試してみる価値はある。

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